セゾン情報システムズは2024年1月29日、クラウド型データ連携ミドルウェア「HULFT Square」の定期アップデート(No.2023.4)をリリースした。スクリプト同士の依存関係の可視化や、バージョンを指定したスクリプトの呼び出しに対応した。ジョブ実行が失敗した際に、指定のメールアドレスやWeb画面に通知する機能も加わった。
セゾン情報システムズの「HULFT Square」は、データ連携ミドルウェアをクラウドサービスとして提供するiPaaS(Integration Platform as a Service)である。オンプレミスの業務システムやSaaSなどの間でデータを容易に連携できるようにする。
3カ月ごとの定期アップデートを提供し、前回(No.2023.3)では連携処理のスクリプトをテンプレートとして取り込めるようになった。テンプレートはHULFT Squareのアプリケーションストア「App Square」から入手でき、ユーザーみずからスクリプトを一から開発することなく、テンプレートをそのまま、またはカスタマイズして利用できる(関連記事:セゾン情報のiPaaS「HULFT Square」、データ連携の内製化を助けるスクリプトテンプレート)。
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今回のアップデート(No.2023.4)では、スクリプト同士の依存関係を可視化する機能を追加した。スクリプトの呼び出しを多用する場合、依存関係が複雑化してスクリプトのバージョン管理が煩雑になる問題に対処する。加えて、バージョンを指定したスクリプトの呼び出しに対応し、その時点の最新バージョンのスクリプトを呼び出すような指定が可能になった。
ジョブの実行失敗の際などに、指定したメールアドレスやWeb画面に通知する機能も加わった。HULFT Squareへのログイン前から迅速に情報を確認できる。通知のトリガーとして、ジョブの失敗やサービスのシャットダウンまたは起動、ダッシュボードの各種数値に設定した閾値などを設定できる。
このほかの機能強化には、ダッシュボードの監視項目にREST APIジョブの実行回数を追加し、日別/月別の累計数を表示する機能、監査ログのスクリプト詳細ログ保存への対応、PostgreSQL 15コネクタの追加がある。