セゾン情報システムズは2023年9月25日、クラウド型データ連携ミドルウェア「HULFT Square」の定期アップデート(No.2023.3)をリリースした。データ連携設定の内製化を促進する機能として、連携処理をテンプレートとして取り込めるようになった。アプリケーションストアの「App Square」からデータ連携スクリプトを入手でき、ユーザー自身がスクリプトを開発することなく、テンプレートをそのまま、またはカスタマイズして利用できる。
セゾン情報システムズの「HULFT Square」は、データ連携ミドルウェアをクラウドサービスとして提供するiPaaS(Integration Platform as a Service)である。オンプレミスの業務システムやSaaSなどの間でデータを容易に連携できるようにする(関連記事:セゾン情報、データ連携ミドルウェアをクラウドで提供するiPaaS「HULFT Square」)。
3カ月ごとに機能をアップデートしている。今回(No.2023.3)の機能強化では、データ連携設定の内製化を促進する機能として、連携処理のスクリプトをテンプレートとして取り込めるようにした。テンプレートはHULFT Squareのアプリケーションストア「App Square」から入手でき、ユーザーみずからスクリプトを一から開発することなく、テンプレートをそのまま、またはカスタマイズして利用できる。
HULFT Squareではノーコードでデータ連携処理を開発できるが、操作に不慣れだとスクリプト作成に試行錯誤する場合がある。テンプレートがその負担を軽減するとしている。
テンプレートは現時点では試用機能の位置づけになり、2023年10月末には、各種SaaSと連携可能なテンプレートを提供する。例えば、法務(ワークフローと電子契約システム)、人事(人事管理システムとタレントマネジメント)、マーケティング(Webアクセス管理と売上管理システム)などである。
また、ファイル連携用のファイル操作コネクタで利用可能なデータ圧縮形式を増やし、ZIPに加えてGZIPを使ったデータ圧縮/伸長が可能になった。
ログ機能では、監査ログに「システム イベント」と「ログイン履歴」を追加し、ユーザーによる変更やログイン/ログアウトを確認できるようにした。指定したストレージにこれらのログを保存しておける。「だれが、いつ、どのように利用したかを確認したい」という要望に応えたものである。