[新製品・サービス]
ジュニパー、AIOps指向のネットワーク運用管理ツール「Juniper Mist」をGoogle Cloud Marketplaceで販売
2025年5月20日(火)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
米ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)は2025年4月9日(米国現地時間)、ネットワーク機器管理ツール群「Juniper Mist」をGoogle Cloud Marketplaceで販売開始したと発表した。同社のネットワーク機器(無線LANアクセスポイント、LANスイッチ、ファイアウォール、SD-WANエッジルーター)を管理するための運用管理ツール群である。
米ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)の「Juniper Mist」は、同社のネットワーク機器(無線LANアクセスポイント、LANスイッチ、ファイアウォール、SD-WANエッジルーター)の運用管理ツール群である。
AI/マシンラーニング(機械学習)を活用したクラウドベースのネットワーク管理プラットフォーム「Mist AI」に基づいており、AIを用いてネットワーク運用を自動化するAIOpsをコンセプトに持つ。

拡大画像表示
ネットワーク管理者は、AIによる仮想ネットワークアシスタントの「Marvis」(画面1)を用いて、自然言語による対話形式でネットワークの状態分析、問題の特定、解決策の調査などを行える。また、AI分析が導き出す予兆検知的な洞察を通じてアプリケーションの性能を維持することで、ユーザーのネットワークエクスペリエンス向上を図る(関連記事:ジュニパー、スイッチ新機種「EX4000」を発表、小型化・低価格化で広範な用途に提供/ジュニパー、ユーザー体験をAIで改善する無線LANアクセスポイントにWi-Fi 6準拠の新モデル)。
今回、Juniper Mistを構成する以下の4つのネットワーク運用管理ツールをGoogle Cloud Marketplaceで販売開始した。マネージド型ネットワークインフラサービス「Google Cloud WAN」のユーザーに向けて提供する。ジュニパーの製品・サービスとしては、既存の仮想アプライアンス型ファイアウォール「vSRX」に続く同マーケットプレイスでの提供となる。
- Juniper Mist Wireless Assurance(無線LANアクセスポイント管理)
- Juniper Mist Wired Assurance(有線LANスイッチ管理)
- Juniper Mist Access Assurance(ファイアウォール管理)
- Juniper Mist WAN Assurance(SD-WAN向けエッジルーター管理)
Juniper Mistの導入により、無線やWANなどの管理機能をGoogle Cloud上に置くことができ、管理サーバーを遠隔拠点などに設置する必要がなくなり、ネットワーク運用管理コストを抑制できる。