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SAPジャパン、業務領域別パッケージで導入を簡素化した「SAP Business Suite」を提供

2025年8月1日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

SAPジャパンは2025年7月31日、業務アプリケーションパッケージ「SAP Business Suite」を提供開始した。「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするERP/業務アプリケーション群を財務管理やSCMなどの業務領域別にパッケージ化して提供することで、導入の簡素化と運用効率の向上を図る。

 SAPジャパンの「SAP Business Suite」は、業務アプリケーションパッケージである。クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするERP/業務アプリケーション群を財務管理やサプライチェーン管理(SCM)、人材管理(HCM)などの業務領域別にパッケージ化することで、導入の簡素化と運用効率の向上を図る。

 企業の主要業務を5つの領域に分け、それぞれに特化したパッケージを提供する。各パッケージは同社の開発プラットフォーム「SAP Business Technology Platform(BTP)」で構築している。

  • Financeパッケージ:財務管理を提供。受注から入金までの一連の業務(リード・ツー・キャッシュ)や、調達から支払いまでの流れを包括的に管理する。AI機能で財務分析を自動化し、経営判断を高度化する。
  • サプライチェーン管理(SCM)パッケージ:AI駆動のアプリケーションで、需給予測から物流管理まで企業全体のサプライチェーンを最適化する。
  • 人材管理(HCM)コアパッケージ:コア人事、タレント獲得、成果に基づく報酬、学習とキャリア開発などを提供。人事業務の自動化で従業員エンゲージメントの向上を図る。
  • 戦略的調達パッケージ:「SAP Ariba」を活用し、ソーシングから契約管理、サプライヤーライフサイクル、パフォーマンス管理までを統合的に提供する。
  • カスタマーエクスペリエンス:営業、マーケティング、コマース、サービスを統合。B2B/B2Cチャネルにおけるオペレーションの効率化、パーソナライズされた顧客対応などを実現する。

 各パッケージとも、クラウドERPのS/4HANA Cloudを中核に、業務アプリケーション、データ管理基盤「SAP Business Data Cloud」、AIプラットフォーム「SAP Business AI」を統合している。また、生成AIアシスタント/AIエージェントの「SAP Joule」(図1)を標準で備え、ユーザーは自然言語での対話から、データ分析結果の一覧化や業務プロセスの自動実行などが行える。

図1:「SAP Joule」の活用イメージ(出典:SAPジャパン)
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 「事前設定済みのパッケージにより、個別にアプリケーションを導入するのに比べて導入期間を短くできる。また、パッケージに含まれるアプリケーション間でデータを相互に活用することができ、複数の業務領域にまたがった経営指標の可視化や予測分析などが可能である」(同社)

関連キーワード

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