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デジタルアーツ、SSEとIDaaSを統合したセキュリティサービス「Z-FILTER」を発表

2025年8月28日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デジタルアーツは2025年8月28日、統合型セキュリティサービス「Z-FILTER」を発表した。ベータ版を同年9月1日から、製品版を11月4日から提供する。ID管理(IDaaS)とアクセス制御(SSE)をまとめて提供し、ゼロトラストセキュリティの運用を同製品のみでまかなえるとしている。

 デジタルアーツの「Z-FILTER」は、統合型セキュリティサービスである。ID管理(IDaaS)とアクセス制御(SSE:セキュリティサービスエッジ)をまとめてクラウドサービスとして提供し、ゼロトラストセキュリティの運用を同製品のみでまかなえるとしている。(図1)。

図1:Z-FILTERの機能。SSEとIDaaSをカバー(出典:デジタルアーツ)
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 SSEの要素として、SWG(セキュアWebゲートウェイ)、CASB(クラウドアクセス制御)、ファイアウォール、ZTNA(リモートアクセス)を含む。加えてIDaaSを提供する(画面1)。

画面1:Z-FILTERの要素の1つであるID管理機能の画面(出典:デジタルアーツ)
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 「SSEとIDaaSを統合して提供することで、製品間の仕様差や連携不具合のリスクを排除できる。さらに、契約やサポートの窓口を一本化することで、運用や調整作業にかかる負荷も減る」(デジタルアーツ)

 Z-FILTERのSSEのベースは同社の「i-FILTER@Cloud」である。Webプロキシサーバーとして動作するURLフィルタリングサービスで、安全なサイト(ホワイトリスト)に限ってアクセスを許可する。CASB機能も備えている(関連記事URLフィルタリング「i-FILTER@Cloud」のCASB機能を強化、利用状況をGUIで表示)。

 生成AI向けのセキュリティ機能「AIチャットフィルター」も備える。生成AIサービス利用時に送信メッセージをフィルタリングして情報漏洩を防ぐ(関連記事URLフィルタリング「i-FILTER」、生成AI向けセキュリティ機能で送信データのマスクなどが可能に)。

 IDaaSには同社の「StartIn」を利用する。業務アプリケーションのID/パスワード管理、シングルサインオン(SSO)、アクセス制御などを可能にする。対応する多要素認証(MFA)の手段が豊富である(関連記事デジタルアーツ、IDaaS/SSO「StartIn」に代理認証機能、非SAMLシステムにSSO可能に)。

 Z-FILTERは、提供する機能に応じて3つのプランを用意した(表1)。1ユーザーあたりの月額料金(税別)は、Webプロキシによるアクセス制御機能を備える「SWG」が1500円、ID管理機能を追加した「SWG ID」が1750円、ID管理に加えてリモートアクセス機能を備える「SSE」が月額2000円。

表1:Z-FILTERのプラン(出典:デジタルアーツ)
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