富士通からネットワーク製品事業を継承した1FINITYは2025年9月3日、Linuxベースのネットワークスイッチ/ルーター用OSソフトウェア「ArcOS」を手がける米アーカス(Arrcus)とパートナー契約を締結した。1FINITYは、国内のパートナ各社や富士通を通じ、一般企業向けにArrcus製品を販売していく。
富士通からネットワーク製品事業を継承した1FINITYは、Linuxベースのネットワークスイッチ/ルーター用OSソフトウェア「ArcOS」を手がける米アーカス(Arrcus)と、パートナー契約を締結した(図1、記事末の写真1)。なお、富士通は米Arrcusに約100億円を出資している。

拡大画像表示
1FINITYは現在、通信事業者やデータセンター事業者を対象に、光伝送装置や5G基地局などを提供している(関連記事:富士通からネットワーク製品事業を継承した1FINITYが事業を開始)。「今回のArrcus製品により、事業の対象を一般企業にも広げる」(1FINITY社長CEOの森林正彰氏)。
1FINITYは、主にパートナ各社や富士通を通じてArrcus製品を販売する(図2)。Arrcusは、これまでも国内で製品を販売してきたが(関連記事:Arrcus、ホワイトボックス向けスイッチ/ルーターOS「ArcOS」を販売開始)、今後は富士通と1FINITYが日本での独占販売権を持つという。

拡大画像表示
Arrcusの中核製品は、ネットワークスイッチ/ルーター用のOSソフトウェア「ArcOS」である。Debian Linuxをベースにしており、各機能がマイクロサービス型で動く。ホワイトボックス型スイッチ(各種ネットワークOSを動かすための汎用的なハードウェアスイッチ)で動作する。ハードウェア込みのネットワーク機器として販売するほか、ソフトウェア(バイナリ)だけのライセンスも提供する。

拡大画像表示