[事例ニュース]

カプコン、数十のゲームタイトルが稼働する共通システム基盤の処理性能を可視化

オブザーバビリティ/システム性能監視「New Relic」を活用

2025年10月28日(火)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

ゲームメーカーのカプコン(本社:大阪市中央区)は、2020年夏に運用を始めた、数十のゲーム作品が稼働する「カプコン共通基盤」において、オブザーバビリティ/システム性能監視ツール「New Relic」を活用している。開発から本番運用までの各フェーズにおいて、システム全体の性能を包括的に可視化して、安全稼働に役立てている。New Relicが2025年10月21日に発表した。

 カプコンは、「バイオハザード」「モンスターハンター」「ストリートファイター」などの人気シリーズで知られるゲームメーカーである。ゲームのみならず、アニメやキャラクターグッズなど、メディアミックスで事業を展開している(関連記事『モンスターハンターワイルズ』の開発で、カプコンのITチームが重視したこと)。

 同社は、各ゲームタイトルの共通機能を収めたバックエンドシステム「カプコン共通基盤」を2020年夏から運用している。アカウント管理、ゲームユーザープロフィール管理、同意規約管理、ゲーム内通貨とダウンロートコンテンツ管理、ID会員情報管理の各管理機能を備えている。

画面1:オブザーバビリティ/システム性能監視ツール「New Relic」の画面例(出典:New Relic)
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 数十のゲーム作品が稼働する共通基盤の運用にあたってカプコンは、「同基盤に不具合が発生した場合の影響範囲が広く、24時間365日の安定稼働が不可欠」(同社)であることから、システム全体のオブザーバビリティ(Observability:可観測性)に着目した。

 同社は「インフラの状態をとらえるだけではなく、APM(Application Performance Monitoring)を取り入れて、ミドルウェアやデータベースの性能や稼働状態も合わせて可視化し、異常を迅速に検知可能にする」目的で、オブザーバビリティ/システム性能監視ツール「New Relic」(画面1)を検討。共通基盤の構築プロジェクトが始動した2020年4月からNew Relicの検証をスタートし、同年7月に採用を決定した。

 New Relicを選んだ理由に、ユーザー数に基づく料金体系を採用し、コストの見積もりが立てやすいことを挙げている(関連記事New Relic、システム性能監視ツール「New Relic One」の製品体系をシンプル化)。

●Next:分散DB「TiDB」の状態監視やログ管理もNew Relicに一本化

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