[青木顕子のスウェーデンIT通信]

モバイル新時代に考えるビジネスの芽(Vol.06)

2011年3月1日(火)

スマートフォンの世界的普及に勢いがついている。こうした変化は、例えば企業のマーケティング戦略にも影響を与え、その領域で求められるプレーヤーの資質もまた変わりつつあるようだ。今回は、スウェーデンのMobiento社の例を紹介しよう。

■モバイルの国際総合イベントに注目集まる

スマートフォンに関する話題が尽きない昨今。そんな中、さる2月14日~17日にスペインのバルセロナで開催されたモバイル総合カンファレンス「GSMA Mobile World Congress 2011」(MWC2011)は、世界中が注目したイベントとなったようだ。日本でも多くのメディアが報道したと推察するが、ここスウェーデンでMWC2011がどのように取り上げられたかを紹介しよう。

技術関連の専門メディアだけでなく、一般向けの日刊紙でもMWC2011を取り上げる例が目立ち、そこからも同イベントへの注目の高さが伺える。1例として、大手日刊紙であるSvD(Svenska Dagbladet)」が注目した8つのポイントを紹介しよう。同紙は、MicrosoftやGoogleなどの大手ITベンダーが、モバイル総合イベントに力を注ぎ、多くの経営陣をバセロナに送り込んだと大きく報道している。

具体的な注目ポイントとして挙げていたのは以下の8つだ。
1) 活発化するタブレット端末市場
2) 中国勢の動き:昨年の第4四半期、市場No4の座を獲得したZTE(中興通信)をはじめ、Huawei(華為科技)など低価格を武器に躍進する中国勢にEricssonやNokiaが対抗できるか
3) GoogleのAndroid:NokiaのSymbianを追い抜いたAndroid。タブレット端末向けAndroid3.0、“Honeycomb”の発表間近
4) Motorolaのカムバック:かつてのモバイル王、新モデルの出荷せまる
5) NokiaがMicrosoftと業務提携。なじみの薄いWindows Phoneで、Nokiaがどこまで市場を取り戻せるのか
6) Microsoft、モバイル市場で苦戦強いられる
7) トレンドセッターのApple。予想通りMWC2011には不参加
8) GoogleやAppleが通信業界に与える不安:顧客、サービスを巡る市場はさらに激戦化

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