白樺の紅葉が進み、秋が深まるスウェーデン。Facebook社への監査実施や最新鋭の病院システムなど、今回も当地のIT業界で話題となっているトピックを紹介しよう。
EUでFacebookに対する監査実施が決定
アイルランドのData Protection Commissioner(データ保護コミッショナー)は9月30日、ソーシャルネットワーキングサービスを手広く展開するFacebook社に対し、ユーザーの個人情報と行動履歴の取り扱いについて調査に乗り出すと発表した。27のEUメンバー諸国のエリアが対象となる。調査は2週間以内にスタートし、年末に調査結果が報告される予定だ。
今回の決定は、プライバシー保護団体のEurope versus Facebookから22件の通告を受けたことなどがきっかけとなった。例えば、「いいね」ボタンを表示するソーシャルプラグインなどを通じてトラフィックデータが米Facebookに送られ、一定期間におよんでユーザー解析(プロファイリング)に活用されることを問題視している。
米国でも議会をはじめとする複数の団体から、Facebook調査に乗り出そうという動きが出ているようだ。日本ではどうだろう。年末の調査報告や、Facebookの対応が、とても気になるところだ。<参照:Dagens Nyheter>
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