[青木顕子のスウェーデンIT通信]

愛する人にアイスはいかが?(Vol.10)

2011年7月4日(月)

スウェーデンに夏休みシーズンがやってきた。人々や街の風景を見ていると、あちらこちらに待ち望んでいた夏の話題が溢れている。そんな中からいくつかを紹介しよう。

スウェーデンに住む人々が長い冬の間じっと待ち望んでいる夏の一大イベント、ミッドサマー(夏至祭)が終わり、いよいよ本格的な夏休みシーズンが到来した。好天となれば予定を変更し、寸暇を惜しんで屋外に繰り出すことも茶飯事のお国柄。IT関連のニュースを眺めていても、夏を感じさせるネタが目白押しだ。まずは、モバイルアプリの話題からお伝えしよう。

■SMSでアイスクリームをプレゼント

スウェーデンは、世界有数のコーヒー消費国として知られる。渋みや苦みを好む傾向が強いのかと思いきや、実はアイスクリームの消費量も負けてはいない。初夏を迎える頃ともなれば、人気のアイスクリーム店には長蛇の列ができる。昼間から並んでいるのは決して学生や子供だけではなく、手にしたアイスクリームを食べながら歩くスーツ姿の会社員も珍しくない。お気に入りの店の新製品を味見したかどうかは、湖で初泳ぎしたかに並んで、夏を心待ちにしているスウェーデン国民の“お決まり”の話題なのだ。

そんな中、Android対応のアプリ「GB Glace Shop」がリリースされ、ちょっとした話題になっている。GB Glaceとは、スウェーデン国内で最大のアイスクリームメーカーだ。その販売数は、国内マーケットのおよそ半数を占めるほどの大手である。

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