インターコムの「MaLion 3」は強固なセキュリティ/コンプライアンスとユーザーの利便性を両立する情報漏洩対策・IT資産管理ツールである。インターロップ展の開催など、日本のインターネット界の黎明期を支えた1人であり、現在は同製品の販売責任者を務める松原由高氏に、開発コンセプトや特徴を聞いた。
社員のセキュリティスキル向上を支援
営業本部 MaLion営業部 執行役
松原由高氏
企業内における情報漏洩対策は従来、USBメモリをはじめリスクとなりうる機能の使用を禁止するなど、利便性との引き替えとなっていた。それゆえ、社員は多くのストレスを抱えながらITを利用していた。
これからは「使わせない」ではなく、安全に利用できる環境の整備が求められる。その答えとなる情報漏洩対策+IT資産管理ツールがインターコムの「MaLion 3」だ。
「MaLion 3は厳格な監視や過度な利用制限などで単に社員を締め付ける製品ではありません。運用する企業の視点に立ち、セキュリティやコンプライアンスを向上するなかで、社員のストレスをいかに減らすかを追求しました」(松原氏)
たとえばPCの操作監視機能では、リアルタイムのモニタリングだけではなく、履歴性のある管理情報の記録とレポーティングを重視。監視による管理者のストレスを最小化し、適切に管理できていることをいつでも即証明できる仕組みをもって、不正を抑止するのである。
「MaLion 3」では、強度の異なる3種の運用ルール(セキュリティポリシー)を標準搭載している。実際の運用では、まずログ記録を中心とした強度の低いポリシーで運用をスタート。その後、利便性とのバランスなどを鑑みつつ、段階的にレベルを上げていく。
「企業はMaLion 3の支援によって、社員一人一人のセキュリティスキル(=モラル)を向上できます。その結果、“マネージされた利便性”を実現でき、高いセキュリティとコンプライアンスを確保すると同時に、ほとんどの社員がストレスなくITを利用可能となります」(松原氏)
PC管理に必要な機能がオールインワン
「MaLion 3」はクライアントPC管理に必要な機能がすべて揃っている。「操作監視・制限に加え、IT資産管理や運用管理がオールインワンとなっています」と話す松原氏。それぞれの機能は、IT資産管理ならハードウェア構成やインストール済みソフトウェアなどを端末ごとに自動で洗い出し、紐付けて管理できるなど充実。その上、スマートフォンへの対応など、機能のさらなる拡充も随時図っていく。
使いやすさも同製品の強みだ。30年近くにわたり、PC FAXやホストエミュレータなどの製品を開発し、1000万人以上のユーザーに利用されてきた実績をベースに、マニュアル不要で導入・操作可能など優れたユーザビリティを備える。
インターコムでは現在、パートナーとの提携のもと、「MaLion 3」を活かしたソリューションの展開に注力。クライアントPC管理のアウトソーシングやモバイルを含めた全国展開など、ユーザーの目的や規模に応じた最適なソリューションを提供している。後篇となる次回は実際のユーザー事例などを紹介する。
お問い合わせ
株式会社インターコム 営業本部 MaLion営業部
Tel.03-3839-6769(東京)/06-4794-0151(大阪)
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