[加藤恭子のマーケティング志向で行こう!]

英会話の勉強ですか? 個性派カフェが役立つかも

2012年3月15日(木)加藤 恭子(ビーコミ 代表取締役)

最近、色々なタイプのカフェが増えていますね。メイドカフェや猫カフェだけでなく、執事カフェや銭湯カフェまであります。次々と登場する新しいサービスがどのように運営されているのかを知ることは、マーケティングにおいて大切な勉強になります。というわけで(?)、カフェを訪問して来ました! お店の雰囲気や決まりごと、客層の違いなど本当に興味深いものでした。

 例えば、紅茶を飲みつつ、たくさんの猫と遊べる猫カフェでは、利用客の手指の消毒など徹底した衛生対策が採られており、猫と一緒に自由に写真撮影できます。他方、メイドカフェや執事カフェは、それぞれのコスチュームを着たスタッフと会話を楽しめたりしますが、撮影禁止のところが多いようです。正直、料理について特別に「おいしい!」という印象はありませんが、常連さんが多く来店しています。

 銭湯カフェはどうでしょう。裸になって大きな湯船に浸かりながら…なんて様子をイメージしそうですが、裸にはなることはありません(笑)。銭湯をリノベーションしたレトロな雰囲気のカフェのことで、タイルで描かれた絵を眺めながら昔の人々の生活に思いを馳せつつ、素敵な器で淹れたてコーヒーをいただけます。不思議な新鮮さを覚える空間で、ノマドカフェ(オフィスでないところで“放牧民”のように移動して仕事をする場)として利用しているビジネスパーソンもいます。

カフェで英会話力を知る機会も

 さまざまな嗜好を凝らした個性派カフェが登場する中、お勧めしたいカフェがあります。英語で会話を楽しむ英会話カフェです。

 ご存じかもしれませんが、英語産業は「挫折産業」とも言われます。「今度こそしっかり英会話を身に付けよう」と何度もトライするけれど、なかなか長続きしない人が多いためです。

 どうして挫折を繰り返してしまうのでしょう。マーケティングのエッセンスを踏まえながら理由を探ってみると、「現状把握」と「効果測定」に少なからず課題があるように思います。言うまでもありませんが、マーケティング活動では施策の効果測定が必ず求められます。そして正しく効果を測定するために、現状把握が欠かせません。

 ところが英会話に関しては、現状を把握する機会が少ないので、思うように効果を測れていなかったのではないでしょうか。成長している実感が伴わないと、なかなか長続きしないものです。英語力を測るためにTOEICを受験する手はありますが、試験日や試験時間、費用負担を考えると、ビジネスパーソンが頻繁に受験するのは簡単ではありません。そもそも英会話力を測るという意味では、TOEICは十分とは言い切れません。

 そんなことから、1度は立ち寄ってみる価値があると感じたのが英会話カフェなのです。発音が間違っていても、流れるように英語が出てこなくても、そこはみんな一緒。カフェでは英語が流暢な外国人がテーブルについて、日本人同士の英会話をうまくリードしてくれます。

 ひょっとすると「日本人同士だと正しい会話や文法が身に付かないのでは」と懸念するかもしれません。でも、人前でスピーチするような立場の方はともかく、いわゆるグロービッシュで意思を伝える目的なら心配いらないと思います。むしろ「あ、意外と会話が成り立つな」と自分の英会話力の高さに気づいたり、「流暢でなくても大丈夫なんだ」と学びのモチベーションを得たりする良い機会になるはずです。

 ITのお仕事をされている皆さんの中には、「もう少し英語を話せるようにならないと…」と感じている方も多いことでしょう。外資系企業の製品を使っていれば、最新技術情報は海外からどんどん発信されますし、事業のグローバル展開に合わせて、現地スタッフと英語で議論したり英語で質問を受けたりする機会が増えてくることも考えられます。そんなことを考えると、自分の英会話力でどの程度コミュニケーションが成り立つのか、今のうちに確かめてみるのも「あり」では。

 ちなみに、英会話カフェの料金は1時間当たり1000円程度でドリンクが付いてきます。1時間数千円程度という英会話教室の授業料と比べたら、お手ごろ感がありますよ。

ビーコミ 加藤 恭子
IT雑誌記者を経験した後、ERPやCRMのベンダーの広報・マーケティングの担当者を経て、現在は企業のマーケティングや広報活動をコンサルティング・実務支援するビーコミを起業して事業を展開中。立教大学兼任講師も務める
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