日本人は血液型の話が好きだ。ここでいうのは最も馴染み深いABO式血液型のことだが、「日本人血液型」で検索すると1600万件もヒットする。パーティや会食の場などで血液型の話を持ち出すといつも盛り上がる。筆者も、科学的な検証はされていないことを知りつつ、関心を持ってきた1人だ。
日本人ほど血液型に興味を持ち話題にする民族は他にないとの風評は、どうやら本当である。日本では自分の血液型は誰でも知っていると思われるが、他国では知らない人も結構いるし、話題にすることを嫌がる人もいる。
民族によって血液型の分布比率が異なっていて、地域ごとに特徴のあることも面白い。日本人のA:O:B:ABの比率は4:3:2:1だと覚えるように小学校で教えられた。そんな血液型と性格や気質の関連性も古くから諸説あって興味深い。
しかし科学的な検証は示されておらず、医学的にもエビデンスはない。実は筆者は若いころから興味を持ち、その関連性について観察を続けてきた。観察していると性格や行動に共通するものが漠然と感じられるようになり、何らかの検証をしてみようと思うようになった。好奇心というか、物好きの表れである。
血液型傾向を検証してみた検証してみたのは、職場での配属についてである。血液型による何らかの傾向があるのではないかという仮説に基づくものだった。以前の職場で支店に勤務していた頃、フロアごとの座席表を入手し、1人ひとりの血液型を聞いて4色にマッピングをしていった。
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