情報分野の分野で、不足を感じている3つの人材カテゴリーがある。それは「デザイナー」「プログラマー」「セキュリティ人材」である。いずれも対症療法的な人材育成に終始して明確な育成活動は見られない。根本からの教育改革と評価を含めた環境改善を実施すれば、日本人の能力からしてこれらの人材は補えるはずだ。
情報に限らず、どの分野でも議論の収斂はよく人材問題になっていく。その論調はいつも「不足」であり、そのための人材育成論も盛んである。永遠の課題のようにも見え、そういう一面は現実としてある。環境がどんどん変わっていく社会の中で、求められる人材像が固定ではないからだ。
産業の振興や企業の持続的発展のためにイノベーションが求められる今日では多様な人材が必要となる。イノベーションの構想と実行と展開ができる人材はそうそういるわけではない。その先には組織活動としてのダイバーシティがある。
別の切り口から見ると、人材不足を理由にした責任逃れが見えてくる。育成と言いながら他人事のように自らの育成は忘れている。筆者は恩師の先輩から「世間から評価される複数の得意分野があって初めてプロと言える」と言われながら育てられた。
いつもそれを意識してきた。30代から異業種交流にも盛んに参加した。その結果少なくとも多様性の理解は深まった。自分に無いものや弱点を知り、違いを尊重し取り入れることが出来るようになった。人材育成は他を育てることでもあるが、各各(おのおの)が育つことでもある。永遠の課題は解決できる課題でもある。
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