シトリックスの「Citrix CloudPlatform」と、ネットアップの「NetApp FASシリーズ」を組み合わせた“クラウド基盤バックアップソリューション”について、ネットワンシステムズが詳細な検証を行った結果をホワイトペーパーとして公開した。本案件にかかわるキーパーソンに話を聞いた。
専門家でなくとも
ストレージをフル活用できる
ネットワンシステムズ 経営企画本部 第2応用技術部 プラットフォームチーム 金只圭司氏ネットワンシステムズの経営企画本部 第2応用技術部 プラットフォームチームに所属する金只圭司氏は、VSCのメリットを次のように述べる。
「最大のメリットは、バックアップ／リストアの連携にあると感じています。FASストレージには、スナップショットを取得しても性能が劣化しないような仕組みが設けられています。それだけでなく、スナップショットの整合性を担保する機能も設けられているため、安心して利用することができます」。
ネットワンシステムズでは、CloudPlatformとFASシリーズをVSCで連携させた場合のバックアップについて、詳細な検証を行って資料にまとめている。同社の経営企画本部 第2応用技術部 クラウドソフトウェアチームに所属する知念紀昭氏は、今回の検証を次のように述べている。
図2 今回の検証環境拡大画像表示
「従来、クラウド環境で高性能なストレージを最大限に活用するには、ストレージ専門エンジニアによる高度な運用管理が必要でした。VSCを活用すれば、専門家でなくとも容易にストレージの性能を引き出せるようになります。そこで今回の検証では、クラウド管理者やエンドユーザーが享受できるメリットを可視化することを重視しました」（知念氏）。
ネットワンシステムズ 経営企画本部 第2応用技術部 クラウドソフトウェアチーム 知念紀昭氏知念氏によれば、今回の検証では単なる性能データだけでなく、例えば新規環境に導入する場合と既存環境に導入する場合の違いや作業上のコツなど、新たなノウハウを得ることができたという。
「今後も、ユーザー環境への適用を想定した検証を続け、さまざまな情報を提供するとともに、ベストプラクティスを整理していきたいと考えています。要望に応じてデモンストレーションなどもお見せできますので、ぜひご相談ください」。
