「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバーとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、積水化学工業の寺嶋一郎氏のオピニオンです。
ITを取り巻く環境が大きく変わろうとしている。数年前にはバズワードと呼ばれた「クラウド」は、今や当たり前。快適なモバイル環境はタブレットやスマホなどの新端末の活躍の場を広げ、様々な「もの」がインターネットに繋がりつつある。クラウド技術やビッグデータにより復活をとげた人工知能(AI)は近い将来、夢のようなサービスを提供するはずだ。
インターネットの出現が社会を大きく変えてきたように、こうした新たなITの潮流は、社会をこれまで以上に、一層大きく変える。企業活動においても、ITの活用の巧拙がますます大きな影響を与えるはずである。
ならば、IT部門の役割もまた重要になっていくはずなのに、多くのIT部門はなぜか元気がないように見える。新たなITに戸惑い、対応する有効な手立てを打てないでいるかにも見える。
最近、IT部門はビジネス部門から煙たがられているという。クラウドを使いたくて相談に行った。IT部門の答えはセキュリティ上の理由とかで、ろくに検討もせずにNo。埒が明かないと感じたビジネス部門はIT部門を無視し、いわゆる「シャドーIT」なるものが社内に蔓る――。こんな構図だろうか?
会員登録(無料)が必要です
- 生成AI時代にCIOが果たすべき役割─「生成AIに関する実態調査 2025春 5カ国比較」を踏まえて(2025/12/11)
- DXとは何者か?─フィルムビジネスを失って見えたもの(2025/11/21)
- CIOが「変革の旗手」となるためのロードマップ─改めてCIOの役割を考える[後編](2025/10/09)
- CIOの役割再定義と、日本企業が直面する全体/個別最適のジレンマ─改めてCIOの役割を考える[前編](2025/09/17)
- 「CIO賢人倶楽部」と「BSIA」、2つのコミュニティの運営理由と求める価値(2025/08/27)
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-





