企業内情報システム部門の未来を考える[前編]─Cost Leadershipか、それともValue Creationか
2015年7月2日(木)CIO賢人倶楽部
「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、CIO賢人倶楽部アドバイザーである沼 英明 氏のオピニオンの前編です。
定年退職後の暮らしは、中々いいものだ。基幹システムが止まって出荷ができなくなったとか、巨額の投資を経てやっと完成にこぎつけたプロジェクトに予期せぬ落とし穴があったとか、そんな悪夢からすっかり解放されて自由奔放。好きなクルマを乗り回して、グルメ三昧の気ままな人生である。
振り返れば、医薬品の生産やサプライチェーンの現場で17年間。その後、社内情報システム部門を立ち上げてから20年間、休むことなく毎日のオペレーションと数多くのプロジェクトに喘いできた。海外勤務で奮闘し、帰国後も数え切れないほどの海外出張をこなしてきた。強いストレスの中で、いかに楽しみを見出すかが専らの自己課題だったことを考えると、ストレスフリーは本当にいい。
ところがである。昔の仕事仲間に引きずり込まれて、半年前からまた仕事をする羽目になってしまった。今度の仕事は、経験をもとにして経営者など企業のリーダー諸氏に事業の成功のための良き助言をする「アドバイザー」である。筆者は、アドバイザーの役割を「アドバイスされるひととの間に深い信頼関係を築き、心に響く進言を行い、そのひとの考えや行動に少なからず影響を与えること」と定義しているので、やる以上はまっとうすると心に決めている。
近況報告と前置きが長くなった。以下では前編、後編の2回に分けて「企業内情報システム部門の未来」について考察(アドバイス)したい。Cloudization (クラウド化)と Globalization(グローバル化)が進む今、それを考えることは極めて大事だと考えるからである。
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