日本ヒューレット・パッカードは2015年8月24日、ITサービス管理のSaaS(Software as a Service)である「HP Service Anywhere」に、ビッグデータ機能を追加したと発表した。ITサービスデスクに集まるデータを分析することで、サービスデスク業務の効率を高める。
「HP Service Anywhere」は、ITサービス管理用ソフトウェア「HP Service Manager software」を基にしたSaaS(Software as a Service)。新たにビッグデータ分析用の「HP Haven」を組み込み、サービスデスクが扱う種々のビジネスデータをリアルタイムで分析できるようにした。利用者ニーズへの理解を深めることで、より適切で質の高いサービスの提供を可能にする。
具体的には、トラブルチケット処理の効率化を図る。利用者に対しては、セルフサービスで問題を解決するために、IT部門に対してはサービスの可用性を確保するために必要な情報を、それぞれ提供する。IT部門とコラボレーションが可能な作業環境を確立できるよう、ビッグデータを活用した調査やポータル、ライブサポートなど提供する。
ビッグデータ分析では、自然検索やユビキタスな知識、トレンド分析などが可能になる。ソーシャルIT管理機能では、ビジネスに関する体系的な洞察をとらえ、企業や利用者が、より良い解答を迅速に見つけられるように支援する。
HP Service Anywhereの利用料金は、最小構成(15ユーザー、12カ月から)の場合で268万5000円からになる。