「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、KPMGコンサルティング マネジャーである播磨 隆弘 氏のオピニオンです。
筆者は物流関連のコンサルタントをしている。したがってCIO賢人倶楽部のメンバーではないが、この場を借りて、ぜひCIOの皆様にご検討・ご理解頂きたいことがある。ロジスティックスにおける“情報流”についてである。
まずロジスティクスとは何か?米国のサプライチェーン専門家が構成する団体であるCSCMP(Counsil of Supply Chain Professionals)は、こう定義する。
「サプライチェーンプロセスの一部であり、顧客要求に適合させるために、商品、サービスとそれに関連する情報について、発生地と消費地に至るまでの動脈および静脈のフローとストックを効率的かつ効果的に計画、実施、統制することである」
この定義は、CSCMPの前身であるCLM(Counsil of Logistics)のそれと比べ、ロジスティクスがサプライチェーンプロセスの一部であることを明確にしたことを除き、変わっていない。
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