「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、ノバルティス ファーマ 情報システム事業部コマーシャルIT&ビジネスパートナー部 部長の深作祐子氏のオピニオンです。
最近、多く聞かれる言葉に「デジタルトランスフォーメーション」があります。皆さんは、これをどう捉えているでしょうか?
時代についていくためというか仕事上必要だったのですが、筆者が周囲に聞いてみたところ、10人いれば10通りの答が返って来ました。カタカナ用語ゆえの分かりにくさだけが理由ではありません。そうではなく、これまでのITによる情報化の次元を遥かに超えた形で影響を及ぼしているからに他ならないと考えられます。
一般に、デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術を駆使して、あるいはデジタル技術を与件として、あらゆることをトランスフォーム(変化、転換)することを意味します。既存のビジネスや組織のあり方、仕事の進め方、情報を集めたり何かを学んだりする方法、あるいは生活のあり方をデジタル技術を前提に、全面見直しするわけです。
「もし50年前にソーシャルやモバイル、クラウドが存在したら」と想像を巡らせると、その必然性は明らかです。企業の組織も働き方も会議も何もかもが、今とは全く違うものになっていたでしょう。ソーシャルもモバイルもなかった時代は、階層型の組織や頻繁な会議が必要でした。なぜ今も会議が必要なのか・・・。
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