ブロックチェーンについては現在、金融機関における活用、すなわちFinTech(金融テクノロジー)の文脈で話されることが多いように感じます。今回は、金融機関におけるブロックチェーンの活用について考察していきたいと思います。
前回は、仮想通貨「Bitcoin」を生み出した暗号技術としてのブロックチェーンについて説明しました。今回からはブロックチェーンの仮想通貨以外の領域での利用について説明します。まず押さえておきたい言葉として「ブロックチェーン2.0」という概念があります。これは、ブロックチェーン技術を通貨以外の金融分野へ応用することとして用いられています。
次回に詳しく説明しますが、金融以外の分野にブロックチェーン技術を応用することを「ブロックチェーン3.0」という概念で論じることがあります(図1)。ブロックチェーン技術は、私たちのライフスタイル全般に関わると目されるからこそ、これだけ注目されているのです。
図1:ブロックチェーンの適用範囲の変化拡大画像表示
これらの概念は今後変わる可能性はあります。個人的には「ブロックチェーン1.0」の概念すら、いまだに正しく浸透していない中で、ブロックチェーン3.0の議論までが先行してよいのかという思いもあります。
インターネットにおいても「Web2.0」という概念がありました。当初のインターネットが、情報の発信者と受信者が分かれ、発信者が一方的に情報を届ける手段として使われていました。それが、ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、誰もが情報を発信できる“主体者”に変わったことでインターネットの使われ方や価値が大きく変わりました。
Web2.0になったことでインターネットの利用者が増え、ブログやSNSのサービスも初めて意味を持つようになりました。インターネットの初期からSNSサービスがあったとしても、その価値を誰も理解できず使いこなせなかったのではないでしょうか。ブロックチェーンにおいても、まずはBitcoinやブロックチェーンの価値を多くの人が理解し、実際に活用するシーンが増えて初めてブロックチェーン2.0や3.0につながることでしょう。
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