日立ソリューションズは、IoT(Internet of Things)デバイスから収集する位置情報の活用を支援する「GeoMation 空間情報IoTプラットフォームサービス」をクラウドサービスとして発売した。オープンAPI(Application Programming Interface)を活用したり様々なデータと組み合わせてシステムを構築できる。
「GeoMation 空間情報IoTプラットフォームサービス」は、日立ソリューションズの空間情報事業のノウハウを用いて、スマートフォンのGPS情報や、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコン、ネットワークカメラなどのIoTデバイスから位置情報を収集して分析し、移動履歴、稼働状況を地図やグラフを用いてタイムリーに可視化する。標準テンプレートを利用する場合は、最短2週間で利用を開始できる。
時間経過によって変化する位置情報の操作や、特定エリアへの侵入を検知する空間情報解析などの機能をオープンAPI(Application Programming Interface)で提供する。企業の所有データやオープンデータを組み合わせて分析できるため、目的に応じたシステムを迅速に構築することも可能だ。
ユーザーは、IoTデバイスから収集する位置情報を手軽に活用して、工場や倉庫内での車両や機械の移動履歴、稼働状況を把握し、リソースの最適な配置や安全管理に活かすなど、業務効率の向上を図れる。
GeoMation 空間情報IoTプラットフォームサービスの価格は、基本サービスの初期設定、企業のデータを本サービスで利用するためのデータ連携の設定を行う「初期導入サービス」が30万円(税別、以下同様)で、IoTデバイスデータの登録・削除とダッシュボードの利用ができる「基本サービス」が月額10万円(保守費用含む)から。「カスタマイズサービス」と「導入支援サービス」はそれぞれ個別見積になる。
日立ソリューションズは、空間情報に関連する製品・サービスの提供で、2020年度に年間150億円の売上を目標にする。