POSシステム開発のビジコムは2018年5月30日、WindowsベースのPOSレジアプリ「BCPOS」で、訪日中国人向けのモバイル決済サービス「Alipay(アリペイ)」を利用できるようにしたと発表した。ユニヴァ・ペイキャストが提供する「Alipay決済システム」と連携させる。2018年6月1日から提供する。
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POSレジアプリ「BCPOS」の会計処理と、モバイル決済サービス「Alipay」を連携させた、店舗向けの決済サービスである。現金を持たずに訪日する中国人観光客に対して、AlipayやWeChat Payといった幅広い決済手段を、POSレジ1台で提供できるようになる。
Alipayは、顧客のスマートフォンのAlipayアプリでバーコードを提示することで支払いができる、モバイル決済の仕組みである。店舗側はバーコードリーダーを使うため、クレジットカードや非接触ICカードのような専用端末は不要であり、簡単に導入できる。Alipayの決済は日本円で行われるため、店舗側は為替変動による差額リスクを気にする必要がない。
実際の使い方として、POSレジで会計を行った後、POSレジのバーコードリーダーで、顧客のスマートフォンに表示されたAlipayのバーコードを読み取る。これにより、決済が完了する。POSレジの会計金額をそのままAlipayで決済できるので、金額を入力する手間を省くことができる。
BCPOSは、WindowsベースのPOSレジアプリケーションである。小売・専門店などに100業種以上、1万7000セットの導入実績があるという。ビジコムのタッチパネルPC「Seavシリーズ」で構成したPOSシステムに、BCPOSの無料版アプリをプリインストールしている。