NECとFFRI(現社名:FFRIセキュリティ)は2019年5月15日、サイバーセキュリティ分野における協業を2019年5月から開始したと発表した。それぞれの技術や情報を連携させ、国産技術を用いたサイバーセキュリティ製品を開発する。中小企業などの小規模事業者を含めた幅広いユーザー層に向けて、セキュリティ対策の普及を進める。
NECとFFRIの両社はこれまで、経済産業省の「産業サイバーセキュリティ研究会」において、主に中小企業・団体・地方自治体におけるサイバーセキュリティ対策について検討してきた。
今回の協業は、これらの小規模事業者が抱える課題の解決策となる製品・サービスを開発する。さらに、高度化が進むサイバーセキュリティに関する社会課題を解決するための包括的な協業体制を構築する。
NECは、AIを活用したシステムセキュリティ技術や暗号技術などを中核に、情報漏洩のリスクを低減する製品などを提供している。FFRIは、国産のエンドポイント型標的型攻撃対策製品「FFRI yarai」を提供している。
両社は、今回の協業により、企業規模に関わらず、幅広いユーザー層に対して、国産のサイバーセキュリティ製品を提供する。すべてのシステムに対して、当たり前の安全・安心を提供するとしている。