SCSKは2019年8月1日、安全にインターネットにアクセスするためのセキュリティ機能群をクラウドサービス型で提供すると発表した。サービス名称は「Cisco Umbrella活用支援サービス」で、シスコシステムズのクラウドサービス「Cisco Umbrella」の導入と運用を支援する。2019年8月1日から提供する。販売目標は、2022年3月末までに100社。
Cisco Umbrella活用支援サービスは、クラウド型のセキュアゲートウェイ「Cisco Umbrella」を活用したセキュリティサービスである(図1)。Cisco Umbrellaの導入から運用までをワンストップで提供する。SCSKは自社でCisco Umbrellaを利用しており、この導入・運用のノウハウを活かす。SCSKグループのSDCがCisco Umbrellaの提供と支援を実施する。
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Cisco Umbrellaは、DNSサーバー兼プロキシサーバーとして動作する。危険なサイトのIPアドレスを教えないことによって危険なサイトへのアクセスを防止する。グレーなサイトへのWebアクセスについては、Cisco Umbrella自身のIPアドレスを返し、代理アクセスする。Webアクセスを仲介する過程で、ダウンロードファイルに対してマルウェア検査などを実施する。
3つのメニューを用意した(価格は税別)。「導入支援サービス」は、100万円。「年間運用支援サービス」は、月額15万円。「セキュリティアドバイザリサービス」は、月額30万円。別途、前提としてCisco Umbrellaを導入する必要がある。Cisco Umbrellaの価格はオープンで年間購読制である。
導入支援サービスは、Cisco Umbrellaを円滑に導入し、運用を開始するための支援を実施する。セキュリティポリシー、URLフィルタリングの設計、設定、チューニング、管理者向けの操作教育などが含まれる。
年間運用支援サービスは、Cisco Umbrellaのユーザー向けに、定期的なチューニング(年に2回)と、個別URLへのアクセス許可・拒否リストのメンテナンス(月2回)を実施する。
セキュリティアドバイザリサービスは、Cisco Umbrellaの利用中に発生する、セキュリティに関する不明点について、セキュリティ専門エンジニアが知見を提供する。