日商エレクトロニクスは2019年11月21日、企業のIT環境のクラウドへの移行をセキュリティの観点から支援する「Hybrid Security PoCラボ」を設立したと発表した。SaaS連携やCASB(Cloud Access Security Broker)、SWG(Secure Web Gateway)のセキュリティ環境をユーザー自身で検証できる環境を用意する。
日商エレクトロニクスの「Hybrid Security PoCラボ」は、クラウド環境の検証専用の施設である(図1)。ユーザー自身で簡単に環境を準備でき、整備の手間がかからない。必要に応じて日商エレの技術的サポートを受けることができるので、自社で行うよりスムーズに、かつコスト面でも合理的に検証を行える。SaaS連携やCASB、SWGのセキュリティ環境を用意している。
図1:Hybrid Security PoCラボの概要(出典:日商エレクトロニクス)
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今後は、IaaS・PaaS・オンプレミス連携など、ラボの環境を順次拡張し、様々なニーズに応えるクラウド・オンプレミスのハイブリッド環境を展開する予定だ。最終的には、以下の検証が可能な環境を提供する考えだ。
- IaaS、PaaS、SaaS、オンプレミス環境の利用
- オンプレミス、クラウド、セキュリティ連結、連携テストの利用
- IPSec、SSL、SD-WANなどのネットワーク接続の利用
- SAML、OAuth、SSOなどのIDaaS認証方式の評価
- Directoryサービス、アトリビュートによるACLの評価
- CASB 、SWG、CSPM(Cloud Security Posture Management)、CWPP(Cloud Workload Protection Platform)などのクラウドセキュリティの評価