エアーは2020年9月8日、メールの配送経路上で使えるメール誤送信対策サービス「365 Alert」(サンロクゴアラート)を発表した。Microsoft Azure上で動作する。送信したメールが判定条件に合致した場合は、送信を保留し、メールまたはMicrosoft Teams経由で送信者に通知する。サブスクリプション型オフィスアプリケーションスイート「Microsoft 365」のユーザーに向けて同年9月より提供している。価格(税別)は、最小構成の50ユーザー時に年額12万円。
エアーは、既存製品として、メールソフトのOutlookにアドインして使えるメール誤送信対策ツール「WISE Alert」を提供している。今回新たに提供する365 Alertは、WISE Alert同様の機能をOutlookユーザー以外でも使えるようにしたサービスである(図1)。メールの配送経路上で動作するので、メールクライアントを問わずに使える。クラウド型のWebメールソフトウェア「Outlook on the web」(Web版Outlook)を使っているユーザーの声に応えて開発したという。
Azure上で動作し、メールを中継する過程で誤送信対策を実施する。ワークフローとして、メール送信時に、あらかじめ設定した判定条件に合致すると、送信を保留した上で、メールまたはTeamsを介して送信者に通知する。通知を受け取ったユーザーは、保留理由を確認した上で、問題がなければ、そのまま配送する指示を出せる。
メール送信を保留するかどうかの条件として、企業統一ルールとユーザー個別ルールを設定できる。ルールの例として、添付ファイルの有無、送信先に外部ドメインが含まれるか、送信先に複数の異なる外部ドメインが含まれるか、送信先がすべて外部ドメインか、送信先が設定した数以上か、件名が空白か、アラートリストに登録したアドレスが送信先に含まれるか、などがある。