TISは2020年9月10日、オンプレミスで稼働している基幹系システムをOracle Cloudへと移行するSIサービス「Oracle Cloud Infrastructureトータル支援サービス」を発表した。コンサルティング、システムのクラウドへの移行、運用までをワンストップで提供する。サーバー数百台規模のクラウド化を検討中の企業に向けて販売する。販売目標は、2022年までに20社。
Oracle Cloud Infrastructureトータル支援サービスは、オンプレミスで稼働している基幹系システムを、Oracle Databaseを含めてOracle Cloudへと移行するSIサービスである(図1)。サービスメニューは、コンサルティングを提供する(1)「導入・移行コンサルティングサービス」と、実際の導入・移行から運用支援までを提供する(2)「移行・運用支援サービス」の2つで構成する。
(1)の導入・移行コンサルティングサービスは、アセスメント、利用ガイドライン策定、PoC(概念検証)の3つのメニューで構成する。アセスメントでは、ToBe構成の立案や移行ロードマップ、コスト効果の算定を行い、導入・移行の計画策定を支援する。利用ガイドライン策定では、TISのテンプレートを活用し、要件とのギャップを分析しながらガイドラインを策定する(図2)。
導入・移行コンサルティングサービスの価格(税別)は、サーバー10台、データベースサーバー1台の構成、所要時間2カ月で、300万円から。所要時間や費用は、システムの規模やシステムの重要度などに応じて変動する。
(2)の導入・移行・運用支援サービスは、データベースサーバーを含めて、既存のシステムをOracle Cloudへと移行し、運用する。TISの導入・移行アセットテンプレートを使って移行する。運用は、Oracle Cloud特有のポイントを押さえた手順を作成する。継続的に保守運用と改善提案を行う。ユーザー自身で運用する場合でも、手順書やナレッジを担当者に引き継ぐ。
導入・移行・運用支援サービスの価格は、個別見積もり。