CTCシステムマネジメント(CTCS)は2021年3月23日、ワークフロー電子化サービス「ペーパーレス・ソリューション」を発表した。同年3月から提供する。社内での起票や承認プロセス、から社外取引先との契約締結まで、業務フローを一貫してペーパーレス化できる。3年で売上10億円を目指す。
CTCシステムマネジメント(CTCS)の「ペーパーレス・ソリューション」は、ワークフロー電子化サービスである。電子承認システム「AgileWorks」と、弁護士ドットコムが提供するWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」のAPI連携によって構築した。社外の取引先との取引契約書や個別契約などの契約書類の締結や、見積書・注文書の発行・送付について、社内の承認から契約締結までのすべての業務フローをペーパーレスで完了できる。
AgileWorksの電子ワークフローを利用して、PC上で稟議書や各種申請書の起票から承認・決裁までの社内プロセスを実行可能にしている。クラウドサインと連携することで、AgileWorksから取引先と契約書類のやり取りも可能になる。
電子書類が格納するURLやID・パスワードを、取引先に暗号化した電子メールで通知する。取引先は、クラウドサービス上で書類の確認や電子署名を行い、契約を締結できる。
契約書を含めた各書類は、クラウドサービス上で暗号化して保存するため、書類の改竄や情報漏洩などを防げる。書類のデータ検索も迅速に行える。
CTCSは、2008年からAgileWorksの取り扱いを開始するとともに、業務要件のコンサルティング、設計・導入運用、保守メンテナンスまで、包括的なサポートを提供している。AgileWorksのライセンス販売、SI導入作業、アドオン開発など、100社以上の実績を持っているという。
背景として同社は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のために、各企業は、テレワークやWeb会議など業務のオンライン化を進めている状況を挙げる。「社外との取引に伴う社内の申請や稟議、契約についても、自宅や外出先から確認や承認、締結などができる仕組みが求められている」(CTCS)。