[事例ニュース]
auじぶん銀行、ネットバンキングにおける不正送金対策を強化、不正をAIでリアルタイム検知
2025年12月24日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三
auじぶん銀行(本社:東京都中央区)は2025年12月24日、インターネットバンキングにおける不正送金対策を強化するため、ラックが提供する「AIゼロフラウド」を同年12月14日に導入したと発表した。不正送金のリスクが高いと判断した振込を一時保留し、追加の本人認証を行うなど、取引の安全性を高める対応を実施する。
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したネット専業銀行である。スマホアプリで口座開設から振込、資産運用、ローンまでを完結できる。2025年1月末からKDDIの100%子会社となり、auユーザー限定の特典を展開するなど、au経済圏の中核銀行として連携を深めている。
同行は、インターネットバンキングにおける不正送金対策を強化するため、KDDIグループのセキュリティベンダーであるラックの「AIゼロフラウド(ZeroFraud)」(図1)を導入した。不正送金のリスクが高いと判断した振込を一時保留し、追加の本人認証を行うなど、取引の安全性向上を図る。
図1:ルールベースによる不正検知と「AIゼロフラウド」による不正検知の違い(出典:auじぶん銀行)拡大画像表示
AIゼロフラウドは、金融犯罪対策の知識とAIを用いてリアルタイムで不正取引を検知する。ラックの金融犯罪対策センター「Financial Crime Control Center」(FC3)が開発したAIを活用している。金融機関が取引情報をAIゼロフラウドに送信すると、金額・口座情報・日時などの属性データや取引履歴などのデータから不正か否かを判別、リアルタイムで分析結果を返す(関連記事:ラック、不正な金融取引をAIで検知する「AIゼロフラウド」を提供 )。
「従来の不正検知は、あらかじめ設定したルールに基づいて取引を判定するルールベース型が主流だった。しかし、金融犯罪の手口は日々巧妙化しており、固定的なルールだけでは新しい不正パターンへの対応が難しい」(ラック)
一方、AIゼロフラウドは、過去の取引データから不正パターンを学習する。さらに、金融犯罪対策センターに蓄積された犯罪情報を取り込んで継続的にアップデートする。ラックは、これらによってルールベース型では見逃されやすかった不正パターンも高精度に検出すると説明している。
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