日立ソリューションズは2021年3月30日、就業管理ソフトウェア「リシテア/就業管理」の新版(Ver 2)を発表した。同年4月1日から販売する。新版ではソースコードを改変(カスタマイズ)することなく、プラグイン形式で外付けで機能の拡張が行えるようにした。価格(税別)は、クラウド版を3000人で利用した場合、1ユーザーあたり年額2240円。
日立ソリューションズの「リシテア/就業管理」は、就業管理ソフトウェアである。1994年から、大手企業を中心にパッケージソフトウェア版を提供してきた。パッケージ版は、カスタマイズによって機能を拡張できた。2019年には、クラウドサービス版を追加している。クラウドサービス版は、カスタマイズはできないが汎用的な機能を提供し、短期に導入できるという特徴があった。
今回、リシテア/就業管理を新版(Ver 2)にバージョンアップした。新版では、ソフトウェアのアーキテクチャを刷新し、ソフトウェア本体のソースコードを改変(カスタマイズ)することなく、プラグイン形式で外付けで機能を拡張できるようにした。クラウド版とソフトウェア版の双方にメリットをもたらす。
プラグインによる機能拡張が可能になったことから、パッケージ版のカスタマイズだけでなく、クラウド版においても、ユーザーの業務に合わせて機能を拡張することが可能になった。一方、パッケージ版においても、プラグイン開発部分を流用してクラウド版への移行が可能だ。パッケージ版の次期版が出た場合も、プラグイン部分を残したまま、本体だけをバージョンアップできる(図1)。
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また、これまでオプションで提供してきた「リシテア/HRダッシュボード」を標準で添付した(画面1)。蓄積したデータを分析/可視化するダッシュボード機能で、社員の働き方に対する意識改善に役立つとしている。
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人事・人材管理担当者は、リシテア/HRダッシュボードによって、労働基準法が定める残業時間の超過や有給休暇の未取得の現状、今後の予測を、リアルタイムに把握できるようになり、規定違反の防止に役立てることができる。