[新製品・サービス]
CTC、仮想マシン数十台規模のシステムを対象にした「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス」
2021年6月30日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2021年6月30日、AWSへの移行および運用サービス「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス」を同年秋から提供すると発表した。仮想マシン数十台規模のシステム向けにメニュー化したパッケージサービスで、オンプレミスで仮想化基盤を運用中の企業に向けて販売する。価格(税別)は月額45万円からで、販売目標として3年間で10億円を掲げる。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービスは、VMware Cloud on AWSの環境を、複数のユーザー企業で共有して使えるように、マルチテナント化したサービスである。マルチテナント化により、数十台の中小規模のシステムでもVMware Cloud on AWSを利用できるようにした(図1)。
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VMware Cloud on AWSは従来、50台以上の仮想マシンが稼働するシステムに向いたサービスである。数十台の中小規模のシステムには適していなかった。今回CTCは、数十台の中小規模のシステムでも利用したいというニーズを受ける形で、新たなサービスを用意した。
費用は、各種のクラウドリソースに加え、Windowsライセンス、AWSのデータ通信料、VMware HAによる可用性確保、CTCが提供する運用支援サービス、管理ポータル、などを含んでいる。
移行対象のシステム規模に合わせて、「Basicパック」(45万円から)と「Advanceパック」(65万円から)の2種類のパッケージを用意した(表1)。BasicパックとAdvancedパックは、CPU性能(動作クロック)、メモリー容量、ストレージ容量などのスペックが異なる。
メニュー | Basicパック | Advanceパック | 備考 |
---|---|---|---|
月額利用料 | 45万円~ | 65万円~ |
|
CPUクロック | 20~40Ghz | 35~70Ghz | |
メモリー | 200GB | 300GB | |
ストレージ | 1.5TB(実効容量) | 3.0TB(実効容量) | |
Windows Server | 月額利用料に含む | 月額利用料に含む | |
AWSデータ通信料 | 月額利用料に含む | 月額利用料に含む |