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キヤノンMJ、紙帳票をテキスト化するBPO、AI-OCRを担当者が補完して翌営業日に納品

2021年10月4日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2021年10月4日、BPO(ビジネプロセスアウトソーシング)サービス「AI OCR×データ入力サービス」を発表した。同年11月1日から提供する。帳票のデータ化にあたってキヤノンMJが作業を代行する。価格(税別)は、スモールプランの場合、初期費用が5万円、月額基本料が3万円(100枚までのデータ入力料を含む)、データ入力料が1枚あたり200円。販売目標として、関連サービスを含めて2023年に年間1億円を掲げる。

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)の「AI OCR×データ入力サービス」は、ユーザーに代わって紙帳票をテキストデータ化するBPOサービスである。請求書や納品書などを複合機でスキャンしたPDFファイルや、スマートフォンで撮影した画像ファイルをクラウドにアップロードすると、標準で翌営業日にテキストデータを入手できる。手書き帳票や項目記載位置が異なる帳票にも対応する(図1)。

図1:「AI OCR×データ入力サービス」の概要(出典:キヤノンマーケティングジャパン)図1:「AI OCR×データ入力サービス」の概要(出典:キヤノンマーケティングジャパン)
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 BPOセンターでは、AI-OCR(光学文字認識)とオペレーターが相互に補完しながらデータをテキスト化する。AI-OCRだけでは不安定な精度をオペレーターが補完する。一般的なAI-OCRのアウトソーシングとは異なり、ユーザーによる納品データのチェック作業(ベリファイ)が実質不要である。

 AI-OCRソフトウェアとして、キヤノンITソリューションズのクラウド型AI-OCRサービス「CaptureBrain」を使う(関連記事キヤノンITS、AI-OCR新版「CaptureBrain Ver.2.1」、OCR結果をkintoneに引き渡し可能に)。

 特徴は、用途に合わせて以下の3つのOCRエンジンを使い分けることと、独自の画像処理技術によって帳票画像をOCRに適した状態に補正することである。また、あらかじめ対象となる帳票を登録しておくことで、OCR処理にかける前に帳票の種類を自動で仕分ける。

 価格(税別)は、スモールプランの場合、初期費用が5万円、月額基本料が3万円(100枚までのデータ入力料を含む)、データ入力料が1枚あたり200円。スモールプランのほかに、任意の帳票や個別要件に対応する「スタンダードプラン」や「カスタムプラン」がある。入力項目やボリュームによってデータ入力費用が変動するため、これらの価格は個別見積もりとなっている。

 データ入力が可能な帳票の例は、表1のとおり。

表1:データ入力が可能な帳票の例(出典:キヤノンマーケティングジャパン)
全業種 各種申込書、注文書、報告書、請求書、勤怠管理表、交通費証憑
医療 各種問診票、各種健診表票、保健指導、ストレスチェックシート
金融 振込依頼書、口座振替、各種税収納、保険加入申込書類、保険契約書類
製造、メーカー 仕入マスタメンテナンス、工程管理表、品別集計表
建設、土木 作業報告書、完成報告書
印刷 生産実績表
電力、ガス、鉄道、インフラ 固定資産税納付書
卸売 受注・発注書、仕入納品書
小売 日報、商品マスタメンテナンス
予備校、学習塾 各校、各教室で発生する請求書
調剤薬局 処方箋データ化
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