富士通とYE DIGITAL(YEデジタル)の2社は2022年3月15日、製造業のSAP S/4HANA移行支援で協業したと発表した。互いの技術やノウハウなどを持ち寄って、ユーザーのS/4HANA移行プロジェクトを支援する。さらに、業種固有の機能などを付加して提供する。
富士通とYEデジタルは、製造業に向けたSAP S/4HANAへの移行支援で協業した。互いの技術やノウハウなどを持ち寄って、SAP ERPからS/4HANAへの移行プロジェクトを支援する。S/4HANAの標準機能ではカバーしない業種固有の機能も、ニーズに合わせて構築して提供する。
富士通は、BLUEFIELD型の移行手法(関連記事:富士通、最短6カ月でSAP S/4HANAに移行できるツール「CrystalBridge」と移行サービスを提供)や、これまでのSIサービスで培ったノウハウ、PoC環境などを提供する。一方、YEデジタルは、製造業のコンサルティングノウハウやSAPデータ移行プロジェクトのノウハウ、技術支援を提供する。
両社の強みを組み合わせて提供することで、システムの停止期間を限りなく短くしながらS/4HANAに移行する。移行に伴う業務の見直しや、新たに必要となるシステムの導入など、ユーザーの現行業務における課題解決も合わせて支援する。
さらに、AIやIoTなど最新技術を活用するためのアプリケーション開発・実行プラットフォーム「SAP Business Technology Platform(BTP)」も提供する。PoC支援のほか、富士通の製造業向け個別受注生産サービス「Fujitsu Application for SAP Solutions Mass Customization」のテンプレ-トをYEデジタルと共有する。これにより、S/4HANAに備わっていない業種固有の付加機能を、SAP BTP上に構築して提供する。