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富士通、最短6カ月でSAP S/4HANAに移行できるツール「CrystalBridge」と移行サービスを提供

2020年9月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通は2020年9月24日、SAP ERP 6.0からSAP S/4HANAへの移行を支援するデータ変換基盤ソフトウェア「CrystalBridge」を、日本を含むグローバル市場で販売する。独Schneider-Neureither & Partner SE(SNP)(日本法人:SNP Japan)が開発した製品で、同ツールを活用した移行サービスも提供する。システムのダウンタイムを最小限に抑えながら、最短6カ月でSAP S/4HANAに移行できるとしている。2020年10月初旬から提供する。販売目標は、2022年12月末までにCrystalBridgeを活用した移行サービスで30社100億円。

 CrystalBridgeは、SAP ERP 6.0からSAP S/4HANAへの移行を支援するデータ変換基盤ソフトウェアである。各種のツール群で構成する。システム移行プロジェクトにおける、システム環境の分析、移行プロセスの分析、データの移行、テスト、――などを自動化する(図1)。

図1:「BLUEFIELD」アプローチのプロセス図(出典:富士通)図1:「BLUEFIELD」アプローチのプロセス図(出典:富士通)
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 SAPシステムの移行方法は、既存システムから単純移行するテクニカルコンバージョンのほかに、SAP S/4HANAを新規に構築する方法がある。SNPは、2つの方法の利点を組み合わせた第3の移行手法である「BLUEFIELD」(ブルーフィールド)アプローチを提唱し、このためのミドルウェアとしてCrystalBridgeを提供している。

 CrystalBridgeを活用したSAP S/4HANAへの移行の流れは、以下の通り。

  1. 分析・計画フェーズでは、SAP S/4HANA化に向けた適用分析を行い、移行スコープやロードマップを策定する
  2. 設計・導入フェーズでは、分析・計画フェーズの結果に基づき、既存システム環境のシステム部分とデータ部分を分離し、データのない状態の空システム「Empty Shell」を生成する
  3. この後、Empty ShellをSAP ERP 6.0からSAP S/4HANAに変換した上で、業務に必要なデータを選択的かつ段階的に移行する

 この手法によって、システムのダウンタイムを最小限に抑えながら、最短6カ月でSAP S/4HANAへの移行を実現する。また、BLUEFIELDアプローチでは、アプリケーションの変更に合わせてデータを調整できるため、移行と同時にアドオンの削減や業務改修を行える。

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