アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)は2022年10月13日、「金融リファレンスアーキテクチャ 日本版」を発表した。金融機関に求められるセキュリティや可用性に関わる共通機能をフレームワークやテンプレートとして収録した技術資料である。金融機関は、これを活用することによって、FISC(金融情報システムセンター)に準拠したセキュリティや可用性を実装する際の負担を軽減できるとしている。資料は、2022年6月にプレビュー版を提供し、10月3日に正式版をGitHubで一般公開した。プレビュー版は、新生銀行とシンプレクスなど36社の金融機関とパートナー企業が評価した。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)の「金融リファレンスアーキテクチャ 日本版」は、金融機関に求められるセキュリティや可用性に関わる共通機能をフレームワークやテンプレートとして収録した技術資料である。GitHubからダウンロードして入手できる(図1)。
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AWSを活用したベストプラクティスのサンプル実装を提供する。自由にカスタマイズして活用可能である。これらを活用することによって、FISC(金融情報システムセンター)に準拠したセキュリティや可用性を実装する際の負担を軽減できる。下記の3つのコンテンツで構成する。
- Well-Architected Framework FSI Lens for FISC
- 金融ワークロードのベストプラクティス
- Baseline Environment on AWS for Financial Services Institute(BLEA for FSI)
1. Well-Architected Framework FSI Lens for FISC
金融サービス業界(FSI)のワークロードをAWSで設計/デプロイするためのベストプラクティス資料である。FISC安全対策基準を満たしたシステムを実現する(図2)。
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2. 金融ワークロードのベストプラクティス
金融の代表的なワークロードをカバーするサンプルアプリケーションである。それぞれ、アーキテクチャ図、解説ドキュメント、システムテンプレート、FISC実務基準とテンプレートとのマッピングの資料を提供する(図3)。
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金融ワークロードのベストプラクティスとして以下のサンプルアプリケーションを提供する。
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