パスロジは2023年3月15日、ログイン認証ソフト「PassLogic」の新バージョン「Ver.5.0.0」を発表した。同年4月20日から提供する。新版では、業務システムへのサインオンを省略可能にする「シームレスサインオン」機能や、シングルサインオン機能の拡張などで利便性を高めている。
パスロジの「PassLogic」は、縦横のマトリックス(座標)の位置情報を利用してワンタイムパスワード(OTP)の文字を拾う、“マトリクス認証”を採用したログイン認証ソフトウェアである。
認証を受けるユーザーは、文字を拾う座標の位置さえ覚えておけばよい。認証のたびに異なる乱数表を生成するので、座標位置が同じでも、拾う文字は毎回異なる。これがOTPとなる(図1、関連記事:マトリクス認証「PassLogic」で時刻同期型ハードウェアトークンを選択可能に)。
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OTP方式として、トークンを使わないチャレンジ&レスポンス型の認証方式と、トークンを使う時刻同期型の認証方式の2つを用意している。基本の使い方は、トークンを使わない方式になる。WebブラウザからPassLogicのサーバーにアクセスして乱数表を要求するたびにパスワードが切り替わる。
新版のVer.5.0.0では、PassLogic認証でWindows OSにサインオンするためのソフトウェア「PassLogic for Windows Desktop」に、「シームレスサインオン」機能を追加した。同機能は、Windows OSにサインオン後、ネットワーク上の業務システムに、認証作業(パスワードの入力など)不要でサインオン可能になる機能である。
また、サインオン対象のWindows OSにインストールする「PassLogic for Windows Desktop」がサイレントインストールに対応した。インストール画面を表示させることなくインストール作業を実行して、作業自動化する。PassLogicの導入時、複数のWindowsにソフトウェアをインストールする際の手間が減る。
加えて、シングルサインオンを司るSAML連携機能を拡張した。PassLogicに登録したユーザーの部署や職務内容などの属性情報を、サインオン先となる業務システムに伝達する機能が拡充された。