[市場動向]

米ブロードコムによる米ヴイエムウェアの買収が完了、ソフトウェア事業をVMwareブランドに統合

2023年11月22日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米ブロードコム(Broadcom)は2023年11月21日(米国現地時間)、同年11月22日に米ヴイエムウェア(VMware)の買収を完了すると発表した。取引に関する規制当局の最終承認を取得済みである。買収後、ブロードコムのソフトウェア事業であるBroadcom Software GroupをVMwareとしてリブランドし、既存のソフトウェア製品をVMwareブランドのポートフォリオに組み込む。

 米ブロードコム(Broadcom)は、米ヴイエムウェア(VMware)の買収を2023年11月22日に完了する。取引に関する規制当局の最終承認を取得済みである。2022年5月26日(米国現地時間)の発表時の買収額は約610億米ドル(関連記事米ブロードコム、米ヴイエムウェアを約610億ドルで買収)。

 買収後、ブロードコムのソフトウェア事業であるBroadcom Software GroupをVMwareとしてリブランドし、既存のソフトウェア製品をVMwareブランドのポートフォリオに組み込む。ブロードコムによると、2021年会計年度の試算で、ソフトウェア事業の収益は総収益の約49%を占めるという。

 ブロードコムは、ネットワーク機器のASIC(特定用途向けIC)など、データセンター/ITインフラ分野を中心とする半導体/ITインフラ製品ベンダーである。2016年にはファイバチャネルスイッチを提供する米ブロケード コミュニケーションズ システムズ(Brocade Communications Systems)を買収して(買収完了は2017年)、データセンター製品群を拡充。2017年には半導体大手の米クアルコム(Qualcomm)の買収を提案した。ただし、この買収には失敗している。

 2018年以降はポートフォリオをソフトウェアへと拡大。同年に米CA Technologiesを、2019年に米シマンテック(Symantec)の法人向けセキュリティ事業をそれぞれ買収した(ブロードコムはその後、同事業をアクセンチュアに売却)。

 一方、ヴイエムウェアはデータセンター/ITインフラを対象としたソフトウェアベンダーであり、サーバー仮想化やクラウド運用で市場リーダーのポジションにある(関連記事アクセンチュアがブロードコムからシマンテックの法人向けセキュリティ事業を買収)。

 ヴイエムウェアは2004年に米EMC傘下となり、米デル(Dell)によるEMC買収を経て2016年からデル・テクノロジーズ(Dell Technologies)傘下となった。2021年にはデル・テクノロジーズからスピンアウトし、独立系ベンダーとなっていた(関連記事米デルが米EMCを約8兆円で買収、巨大な非公開企業の誕生へデルのEMC買収、統合後の新社名はDell Technologiesに米ヴイエムウェア、米デル・テクノロジーズからスピンオフし再び独立企業に)。

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