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キヤノン、「Canon RFID 位置情報ソリューション」を発表、ヒト/モノの適切な配置・管理を可能に
2023年12月22日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは2023年12月21日、RFIDシステム「Canon RFID 位置情報ソリューション」を2024年1月上旬に提供開始すると発表した。RFIDを用いて、現場で働く多数のヒトや広いエリアにある大量のモノなどの位置情報を可視化・把握できるようにして、ヒト/モノの適切な配置・管理を支援する。価格(税別)は初期費用が20万円、可搬型リーダー使用料が月額12万円から、固定型リーダー使用料が月額6万7000円から。
キヤノンの「Canon RFID 位置情報ソリューション」は、RFIDを用いた位置情報管理システムである。現場で働く多数のヒトや広いエリアにある大量のモノなどの位置情報を可視化・把握できるようにして、ヒト/モノの適切な配置・管理を支援する。RFIDリーダー、iOSアプリケーション(検知したRFIDタグ情報をクラウドへアップロード)、Webアプリケーションで構成し、オールインワンで提供する(図1)。
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ヒト/モノに装着したRFIDタグから、RFIDリーダーが情報を読み取り、位置をマッピングする。1つずつ読み取るバーコードや二次元コードとは異なり、複数のタグ情報を一度に読み取る。意図的な読み取りの選別やミスをすることなく、対象の位置情報を把握できる。
専用のRFIDリーダーとして、可搬型と固定型の2種類を開発した(写真1)。特定小電力規格に準拠し、キヤノンによる測定で正面方向の半径3~4m程度を読み取る。サイズは、可搬型がスマートフォン大(幅80.5×奥行142.5×高さ20.3mm、重さ約152g)、固定型が弁当箱大(幅150×奥行185×高さ55mm)である。
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可搬型RFIDリーダーは、装着するヒトの移動量を検知する機能を搭載し、RFIDリーダーを携行して巡回しながら対象の位置情報を把握したいといったケースに適している。充電式で、連続使用時間は約10時間となる。固定型RFIDリーダーは常時給電型で、頻繁な往来がある出入口を24時間監視したいケースなどに適している。
管理用のWebアプリケーション(画面1)は、RFIDタグを装着したヒト/モノのマップ上でのおおよその所在位置・所在階などの情報を表示する。また、ユーザーの要望に応じて、Web API経由で位置情報データを提供し、外部アプリケーションに移動履歴や滞在時間などを表示させることができる。
Canon RFID 位置情報ソリューションの価格(税別)は初期費用が20万円、可搬型リーダー使用料が月額12万円から、固定型リーダー使用料が月額6万7000円から。