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[新製品・サービス]

プラットフォームエンジニアリングの開発環境・体制を構築するSI─エーピーコミュニケーションズ

開発者のノンコア業務を削減して開発生産性を向上

2024年3月7日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エーピーコミュニケーションズは2024年3月7日、SIサービス「プラットフォームエンジニアリング推進支援サービス」を提供開始した。開発者のノンコア業務(補助的な業務)を減らして開発生産性を高めることを目的に、体制作りや開発環境の構築などを並走型で支援する。最短3カ月で、プラットフォームエンジニアリングの開発体制の構築が可能としている。

 エーピーコミュニケーションズの「プラットフォームエンジニアリング推進支援サービス」は、プラットフォームエンジニアリングのための体制作りや開発環境の構築などを並走型で支援するSIサービスである。最短3カ月で、プラットフォームエンジニアリングの開発体制の構築が可能としている(図1)。

図1:SIサービス「プラットフォームエンジニアリング推進支援サービス」の概要(出典:エーピーコミュニケーションズ)
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 プラットフォームエンジニアリング(Platform Engineering)は、開発者のノンコア業務(補助的な業務)を減らして開発に集中できる環境・体制を整えるなど、アプリケーション開発を効率化する取り組みのこと(関連記事アプリケーション開発の新潮流「プラットフォームエンジニアリング」とは?)。

 プラットフォームエンジニアリングが注目される背景として同社は、開発者の負荷増大を挙げる。「現代の開発チームは、業務側からの要求、技術の進化、開発ツールの増大といった要因から負荷が増え、開発作業に集中しづらい状況が増えている。なかでも、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリ)やクラウドへの展開、セキュリティ対策などに伴うインフラ作業、DevOpsの環境整備やツール利用、情報やドキュメントの検索といったノンコア業務がエンジニアの大きな負担になっている」(同社)

 エーピーコミュニケーションズは同SIサービスにおいて、体制の整備と共に、開発者が必要とするツールや情報を容易に探して利用できる「開発者ポータル」の構築を支援する。開発者ポータルにはオープンソースの「Backstage」などを利用する。

 体制作りの面では、DevOps体制を構築するための組織論「チームトポロジー(Team Topologies)」をベースに技術やシステムの導入だけでは得にくい価値を実現するとしている。導入フェーズでは、計画段階のアセスメントでTo Be/As Isを整理し、推進段階ではユーザー企業の状況に合わせて、アジャイル/並走型で迅速に立ち上げるとしている。

 SIサービスは以下の3つのメニューで構成する(価格は税別)。

(1)プラットフォームチーム体制立ち上げ支援
 同社の「クラウドネイティブ内製化ガイドマップ」を使い、組織のTo BeとAs Isを分析する。To Beに向けたマイルストーンを提示し、最初の一歩の立ち上がりを並走支援する。所要期間が3カ月から、価格は月額200万円から。

(2)内部開発者プラットフォーム(IDP)導入支援
 パブリッククラウド、コンテナ、IaC(Infrastructure as Code)、CI/CD、オブザーバビリティ(可観測性)などのクラウド技術と、AIを含めたDevOpsツールを利用し、チームでの開発を高速化する開発環境の設計・構築を支援する。所要期間が1カ月から、価格は月額150万円から。

(3)開発者ポータル立ち上げ支援 コンテンツ提供・保守・初期導入パッケージ
 ソフトウェア開発、保守に必要な情報の管理、ドキュメントやライブラリなどの探索という3つの領域において、ドキュメントやテンプレートなどのコンテンツを提供すると共に、開発者ポータル用のプラグインを開発・提供する。保守サービスも提供する。所要期間が1~2カ月で、価格は150万円。

 なお、同社はプラットフォームエンジニアリングを支援する関連製品として、議事録に関するノンコア業務を削減する「Value Tracer」を提供している。「開発者ポータル」のプラグインとして動作する(関連記事開発者のノンコア業務を支援する「Value Tracer」、プラットフォームエンジニアリングを採用)。

関連キーワード

エーピーコミュニケーションズ / プラットフォームエンジニアリング / DevOps / CI/CD / SI / アジャイル / コンテナ / IaC / オブザーバビリティ / クラウドネイティブ

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