アドバンスト・メディアとデータ・アプリケーション（DAL）は2024年8月20日、「音声注文AI解析ソリューション（仮称）」のPoC（概念検証）を実施したと発表した。売主と買主が電話でやり取りした音声注文の内容をAIで解析・データ化し、販売管理システムに連携させて買主への注文請書発行までを自動で行う。
アドバンスト・メディアとデータ・アプリケーション（DAL）は、「音声注文AI解析ソリューション（仮称）」のPoC（概念検証）を実施した。売主と買主が電話でやり取りした音声注文の内容をAIで解析・データ化し、販売管理システムに連携させて買主への注文請書発行までを自動で行う（図1）。
図1：AIを使った音声注文システム「音声注文AI解析ソリューション（仮称）」の概要（出典：アドバンスト・メディア、データ・アプリケーション）拡大画像表示
アドバンスト・メディアの音声認識API「AmiVoice API」と生成AIサービスを連携させることで会話の内容をデータ化する。販売管理システムとの連携には、DALのEDI（電子データ交換）ソフトウェア「ACMS Apex」とデータ変換/加工ツール「RACCOON」を利用する。
今回PoCで構築したシステムでは、買主と売主との間の音声注文というインタフェースをそのまま維持しながら、売主側における受発注業務の効率化、人的ミスの削減、正確性の向上といった効果を見込む。また、音声から生成したデータは、販売管理システムだけでなく、在庫管理システムや基幹システムと連携させることで、在庫管理やVOC（顧客の声）分析にも活用可能である。
PoCを通じて両社は「会話内容を高い精度でデータ化できることを実証した。音声を起点とした新しいデータ活用システムの構築が可能になった」としている。
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