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SaaSアクセスに特化したUSBメモリー型シンクライアント端末「SaaS Secure Client」─アセンテック

2024年8月29日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アセンテックは2024年8月26日、同社子会社のブレイクアウトが開発したシンクライアントソフトウェア「SaaS Secure Client(SSC)」を同年9月9日から出荷すると発表した。シンクライアントOSとセキュアWebブラウザを格納したUSBメモリー型の起動デバイスで、PCのUSBポートに挿してシンクライアントOSを起動して利用する。価格(税別)は1ユーザー年額7200円(300ライセンス以上)から。

 アセンテック子会社のブレイクアウトが開発した「SaaS Secure Client(SSC)」は、SaaS(Webアプリケーション)の利用に特化したシンクライアント端末起動用のソフトウェアである。価格(税別)は、1ユーザー年額7200円(300ライセンス以上)から。

 提供形態はUSBメモリー型のデバイスであり、PCのUSBポートに挿してシンクライアントOSを起動して利用する。起動パスワードを一定回数以上間違うと、SSCデバイスを自動的に無効化する仕組みになっている(図1)。

図1:SaaS専用クライアント「SaaS Secure Client(SSC)」の概要(出典:アセンテック)
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 SSCのベースになったのは、アセンテックのUSBメモリー型シンクライアント「Resalio Lynx(レサリオリンクス)」。SSCは、Microsoft Entra ID(旧Azure Active Directory)のクライアント証明書を実装しており、証明書で端末を認証し、SaaSにシングルサインオン(SSO)を可能にする(関連記事アセンテック、USBメモリー型シンクライアントに新版、実行できるWebアプリを限定可能に)。

 SaaSへのアクセスは、シンクライアントOS上のローカル環境で動作ChromiumベースのセキュアWebブラウザを用いる。企業が許可していないSaaSへのファイルのアップロードを防ぐ仕組みを備えており、メールへのファイル添付やシャドーITへのファイル転送を禁止することで、意図的なデータ漏洩を阻止する。

 シンクライアントOSの起動後、OSはメモリー上で動作し、PC内蔵ストレージにはアクセスできない。USBメモリー側もROM型でデータ保存領域を持たないため、紛失しても情報漏洩の心配はない。SaaS間でファイルを受け渡す場合は、メモリー上に専用フォルダを設定できる。この専用フォルダはPCの再起動/電源オフで自動削除される。

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