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東武鉄道、生体認証システムをコンビニやショッピングモールなど全国100カ所以上に順次導入

2024年9月3日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東武鉄道(本社:東京都墨田区)は2024年9月3日、生体認証システムを複数業種にわたって全国100カ所以上に順次導入すると発表した。日立製作所のシステムを東武鉄道グループのコンビニ、家電量販店、ショッピングモール、東京スカイツリー、鉄道などに導入する。消費者は、カードやスマートフォンを用いることなく、各業種において手ぶらで決済やポイント獲得などができるようになる。

 東武鉄道(以下、東武)は、生体認証システムを複数業種にわたって全国100カ所以上に順次導入する。日立製作所のシステムを東武グループのコンビニ、家電量販店、ショッピングモール、東京スカイツリー、鉄道などに導入する。消費者は、カードやスマートフォンを用いることなく、各業種において手ぶらで決済やポイント獲得などができるようになる(写真1関連記事東武鉄道と日立、生体認証に対応したID共通基盤を2023年度中に立ち上げ)。

写真1:生体認証(写真は指静脈認証)システムを利用している様子(出典:東武鉄道、日立製作所)

 導入実績として、2024年4月11日から東武ストア3店舗で、指静脈認証を利用したセルフレジを運用している。これまでに約3700人が登録し、手ぶらで買い物をしている。決済時間も平均約25秒で済む(通常利用の50%の時間)など、店舗運営においても利便性が高まったという(関連記事東武ストア、指静脈認証のセルフレジを越谷店など3店舗に順次導入)。

 東武は今回、生体認証システム(当初は指静脈認証)の導入範囲を拡大する具体的な計画を示した。同年9月3日から東京ソラマチ1F、同年9月26日から福岡天神の商業施設ソラリアステージ(西日本鉄道が運営)の催事スペースで実施するポップアップストアなどに導入する。11月からは、埼玉県越谷・川越エリアの飲食店など約20店舗にも広げる。

 その後、2024年度中に東京スカイツリーのオフィシャルショップ、2025年度には上新電機の大阪2店舗と東武東上線の座席指定制列車「TJライナー」、2026年度にはファミリーマートで導入を開始する予定である。2025年度からは指静脈認証に加えて顔認証を使えるようにする。将来的な鉄道改札への導入など、顔認証のユースケースを検討する。

 生体認証システムの展開拡大に合わせ、利用可能な店舗が一目で分かるようにサービス名称を「SAKULaLa(サクララ)」、公式キャラクターを「サクラッコ&ララガイ」に決定した。さらに、ジェーシービー、DGフィナンシャルテクノロジー、博報堂を協力パートナーとして、同サービスの普及拡大に向けた検討を行っていく(図1)。

図1:東武グループが展開する生体認証システムのサービス名称とキャラクター(出典:東武鉄道、日立製作所)
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