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RPA「WinActor」にAzure OpenAI Serviceをバンドルした新ライセンス─NTT-AT
2025年9月5日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2025年9月4日、デスクトップ型RPAソフトウェア新版「WinActor」の「AI連携ライセンス」を同年10月中旬から販売すると発表した「Azure OpenAI Service」の利用権をバンドルしている。フローティング(同時使用)型のライセンスで、料金(税込み)はフル機能版が年額219万8000円、実行(ランタイム)版が年額60万1000円。
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)の「WinActor」は、デスクトップ型RPAソフトウェアである。サーバーの構築などが不要で、エンドユーザーのPCにインストールしてすぐに利用を始められる。
WindowsアプリケーションやWebブラウザの操作を「シナリオ」として記録して自動実行する。現行バージョンは、自然言語で入力した作業内容からシナリオのひな形を自動生成する生成AI連携機能を備えている(関連記事:NTT-AT、RPA新版「WinActor 7.5.0」をリリース、生成AIと連携して自然言語からシナリオを自動作成)。
今回、生成AI連携で利用する、日本マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」の利用権をバンドルした「AI連携ライセンス」を追加し、2025年10月中旬から販売する(図1)。同ライセンスのユーザーは自身で生成AIサービスを別途契約する必要がなく、生成AIの使用量にも制限がない。ただし、2026年10月以降は上限が設定される予定である。

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生成AIが作成したシナリオのひな形は、ChatGPTのチャットから何度も修正したり、追加の指示を出したりできる。また、各種フォーマットの帳票を生成AIに読み込ませることで、帳票内容を自動で認識・整理するシナリオを作成できる。問い合わせメールへの回答を生成AIに作成させるといったシナリオの作成も可能である(図2)。

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テキストだけでなく、Azure OpenAI Serviceに備わる画像認識AIとの連携も可能である。「領収書の画像から日付や金額を読み取る」といった指示から画像内に含まれるデータを抽出する。抽出したデータをシステムに転記したり、Excelファイルに保存したりと、業務に合わせて活用できる。「これまで自動化が難しかった非定型業務にもRPAの適用範囲が広がる」(NTT-AT)としている。
WinActor AI連携ライセンスの料金(税込み)は、フル機能版が年額219万8000円、実行(ランタイム)版が年額60万1000円。どのデバイスからもWinActorを利用可能な同時利用数ライセンス(フローティングライセンス)を採用している。