[調査・レポート]

中堅・中小向け会計ソフトのシェア、勘定奉行、GLOVIA、SMILE、弥生会計、OBIC7、楽楽精算の順─ノークリサーチ

2025年10月15日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

ノークリサーチは2025年10月15日、中堅・中小企業向け会計アプリケーションの年商別シェアの調査結果を発表した。1位~6位は「勘定奉行」「GLOVIA SUMMIT/iZ 会計/smart 会計/きらら 会計」「SMILEシリーズ(V/BS/Air)」「弥生会計」「OBIC7」「楽楽精算」だった。

 ノークリサーチは、中堅・中小企業向け会計アプリケーションの年商別シェアを調査した。製品・サービス分野ごとに定期的に実施している調査で、調査対象は国内全業種の年商500億円未満の中堅・中小企業1300社(有効回答件数、1社1レコード)、調査期間は2025年7~8月である(関連記事国内中堅・中小企業のERP製品シェア、大塚商会、富士通、SAPが3強─ノークリサーチ)。

図1:中堅・中小市場における会計アプリケーションの導入済み社数シェア(複数回答可)(出典:ノークリサーチ)
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 図1はシェア1位~6位の顔ぶれである。1位のオービックビジネスコンサルタント(OBC)「勘定奉行(クラウドを含む)」と2位の富士通「GLOVIA SUMMIT/iZ 会計/smart 会計/きらら 会計」が僅差で共に15%強だった。3位の大塚商会「SMILEシリーズ(V/BS/Air)」、4位の弥生「弥生会計(オンラインを含む)」、5位のオービック「OBIC7」、6位のラクス「楽楽精算」(6位)がいずれも10%強で僅差で並んでいる。

 図2は、図1の下段にある2つのグラフを拡大したもので、「勘定奉行」と「弥生会計」の導入済み社数シェアを7区分の年商規模別に集計・比較している。「上位6位の製品・サービスの間でも、製品・サービスごとに年商規模別の導入状況が大きく異なる。勘定奉行は年商による導入率の差が小さく、20億円以上50億円未満がボリュームゾーンである。弥生会計は、年商が少ない企業ほど導入率が高い」(ノークリサーチ)

図2:「勘定奉行」(上段)と「弥生会計」(下段)の年商規模別シェア(出典:ノークリサーチ)
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 図3は、会計ソフトの運用形態に関して「パッケージ(社内設置)」と「SaaS利用」に関する選択肢の回答結果を集計したもの。ノークリサーチは、導入済み(青帯)と導入予定(橙帯)を比べて、今後はパッケージの社内設置よりも、データセンター設置やIaaS/ホスティング利用が増えると見ている。

図3:導入済み/導入予定アプリケーションの運用形態(出典:ノークリサーチ)
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 図4は、運用上の課題について特定の項目を挙げた回答をパッケージ(青帯)とSaaS(橙帯)の運用形態別に集計したもの。同社はこの結果を次のように分析している。

 「仕訳や会計データのチェックや法改正に沿った処理変更においてはAIの活用が有効である。したがって、AIを活用しやすいSaaSのほうが、パッケージよりも課題と感じている回答者が少ない。一方、売掛金の消込もクラウドを介した金融サービスとのデータ連携が有効だが、課題として挙げている割合はパッケージよりもSaaSのほうが高い」

図4:会計業務に感じている3つの課題を、パッケージ(社内設置)とSaaS利用で比較(出典:ノークリサーチ)
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 ノークリサーチは、今回の調査結果を「2025年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」の会計管理分野に関するサンプル/ダイジェストとして発表している。

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