Wrike Japanは2025年11月7日、プロジェクト/ワークフロー管理クラウドサービス「Wrike」に複数のAIエージェント機能を追加したと発表した。同年10月から提供している。アシスタント機能「Wrike Copilot」、エージェント開発ツール「Agent builder」、目的別に用意した既成エージェント「OOB(Out Of the Box) Agent」を提供している。
Wrike Japanの「Wrike」は、クラウド型のプロジェクト/ワークフロー管理サービスである。メンバー同士のコラボレーションを通じて仕事のタスクやプロジェクトを遂行するための機能を提供する(関連記事:部門や場所をまたいだプロジェクトを止めない! WrikeのCEOが説くこれからのワークマネジメント)。
写真1:米WrikeでCEOを務めるトーマス・スコット氏拡大画像表示
特徴について米WrikeでCEOを務めるトーマス・スコット氏(写真1)は、「タスク/プロジェクト管理だけでなく、ワークフロー機能を備えること」と説明(図1)。ガントチャートなどによる進捗管理だけでなく、例えばタスクのステータス遷移(進行中、承認済みなど)や承認フローの設定、条件に応じたアクション(タスクの割り当てなど)の自動実行などが可能である。
図1:プロジェクト/ワークフロー管理クラウドサービス「Wrike」の概要(出典:Wrike Japan)拡大画像表示
今回、複数のAIエージェント機能を追加した。AIアシスタントの「Wrike Copilot」は、進行中のプロジェクトに関して、リスク、リソース、目標、ステータスなどを自然言語で問い合わせることで調べた結果や洞察などを回答し、必要に応じて図表などを使って説明してくれる(画面1)。生成AIチャット画面などからWrikeにアクセスするための「Wrike MCPサーバー」も用意した。
画面1:AIアシスタント「Wrike Copilot」を利用している画面(出典:Wrike Japan)拡大画像表示
エージェント開発ツール「Agent Builder」では、開発したエージェントをタスク/プロジェクイト管理のワークフローに組み込んで利用できる。例えば、プロジェクトの進捗状況を随時チャットツールのSlackに報告するエージェントなどを構築可能である。
写真2:米Wrikeで製品マーケティング担当バイスプレジデントを務めるクリス・ミルズ氏拡大画像表示
すぐに使えるように、既成のエージェント「OOB(Out Of the Box) Agent」を夭死している。例えば、依頼を受け付けるエージェントや、自動で依頼内容をトリアージするエージェントを用意した。「本来1時間かかるトリアージ作業が数秒で完了する」(製品マーケティング担当バイスプレジデントのクリス・ミルズ氏、写真2)という。
「Proactive Copilot」は、先回りして人の判断を支援するアシスタントツールである。チームメンバーの負荷が増えていることを警告し、解決策として、余力のあるメンバーへのタスク再割り当てを提案する(画面2)。
画面2:先回りして人の判断を支援する「Proactive Copilot」の画面(出典:Wrike Japan)拡大画像表示
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