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自動車部品のベルソニカ、「S/4HANA Cloud」を国内3工場に導入、生産計画を高度化

2025年12月23日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三

自動車部品メーカーのベルソニカ(本社:静岡県湖西市)は、グローバルで業務標準ルールを策定し、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を国内3工場に導入した。生産計画の精度を高めて発注を自動化した。合わせて人材育成に取り組み、システム運用を内製化している。導入を支援したKPMGコンサルティングが2025年12月17日に発表した。

 静岡県湖西市に本社を置くベルソニカは、スズキなどの自動車向けに「車体骨格部品」(図1)を開発・製造しているメーカーである。特に加工が難しいとされる「超高張力鋼板(ハイテン材)」の加工技術を強みとする技術開発型企業として知られている。

図1:自動車の部品投影図イメージで見る車体骨格部品(出典:ベルソニカ)
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 同社は国内3拠点、海外に3拠点の工場を持つ。事業を取り巻く環境が変化する中で、社内情報を迅速かつ正確に収集して業務を効率化・高度化するための取り組みを進めていた。

 取り組みの過程で、KPMGコンサルティングの支援の下、グローバルでの業務標準ルールを策定。それと共に、販売出荷・生産・購買・財務会計・管理会計などの領域を対象に、SAPジャパンのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」(画面1)を導入。プロジェクト開始から14カ月で国内3工場の業務プロセスに適用した。

画面1:「SAP S/4HANA Cloud」の画面例(出典:SAPジャパン)
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 ベルソニカは新たなERPの下、MRP(資材所要量計画)に基づいて生産計画の精度向上、発注自動化などの業務効率化を図った。合わせて次世代を担うベルソニカ社員の人材育成を推進し、ITを活用した業務遂行スキルやプロジェクト実施・管理スキルの向上に取り組んで、ERPの稼働後2カ月でシステム運用を内製化するなどの成果を生んでいる。今後、海外拠点にもS/4HANA Cloudを展開する予定である。

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