自動車部品メーカーのベルソニカ(本社:静岡県湖西市)は、グローバルで業務標準ルールを策定し、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を国内3工場に導入した。生産計画の精度を高めて発注を自動化した。合わせて人材育成に取り組み、システム運用を内製化している。導入を支援したKPMGコンサルティングが2025年12月17日に発表した。
静岡県湖西市に本社を置くベルソニカは、スズキなどの自動車向けに「車体骨格部品」(図1)を開発・製造しているメーカーである。特に加工が難しいとされる「超高張力鋼板(ハイテン材)」の加工技術を強みとする技術開発型企業として知られている。
図1:自動車の部品投影図イメージで見る車体骨格部品(出典:ベルソニカ)拡大画像表示
同社は国内3拠点、海外に3拠点の工場を持つ。事業を取り巻く環境が変化する中で、社内情報を迅速かつ正確に収集して業務を効率化・高度化するための取り組みを進めていた。
取り組みの過程で、KPMGコンサルティングの支援の下、グローバルでの業務標準ルールを策定。それと共に、販売出荷・生産・購買・財務会計・管理会計などの領域を対象に、SAPジャパンのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」(画面1)を導入。プロジェクト開始から14カ月で国内3工場の業務プロセスに適用した。
画面1:「SAP S/4HANA Cloud」の画面例(出典:SAPジャパン)拡大画像表示
ベルソニカは新たなERPの下、MRP(資材所要量計画)に基づいて生産計画の精度向上、発注自動化などの業務効率化を図った。合わせて次世代を担うベルソニカ社員の人材育成を推進し、ITを活用した業務遂行スキルやプロジェクト実施・管理スキルの向上に取り組んで、ERPの稼働後2カ月でシステム運用を内製化するなどの成果を生んでいる。今後、海外拠点にもS/4HANA Cloudを展開する予定である。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



