[新製品・サービス]
NTT Com、複数拠点で月額課金利用できる「TV会議接続サービス」、ほか
2010年3月3日(水)IT Leaders編集部
1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から、12個の新製品・サービスを取り上げた。
TV会議システム [システム]
複数の拠点を月額課金で接続可能に
NTTコミュニケーションズは2010年1月19日、TV会議システムを多地点で接続するためのサービス「TV会議接続サービス」を発表した。コストがかかる多地点接続装置(MCU)の機能をネットワーク経由で提供。必要なときだけ利用する月額課金体系にすることで初期投資抑制につなげる。月額料金(税込)はSD画質を同時に40拠点まで接続できるモデルが12万6000円。
セキュリティ [システム]
ガンブラーなどのWebサイト改ざん被害を防止
トレンドマイクロは2010年1月21日、セキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」を発表した。物理/仮想サーバーへの攻撃をブロックしたり、不正なシステム改ざんを検知したりする。サーバーにエージェントをインストールして利用し、WindowsやLinux、UNIXなどの混在環境を一元管理できる。価格(税別)は管理用アプライアンスが1プロセサあたり23万円。
ブログ [ソフトウェア]
企業内外の情報共有をブログで促進
ネオジャパンは2010年1月25日、ブログソフトの新版「desknet's Blog V5」を発売した。書き込み中のコメントを自動で保存したり、ファイルや画像をサムネイル化して検索しやすくしたりして操作性を向上した。どのブログ記事へのアクセスが多いかを集計する機能を備え、ほかの人が参照する記事を容易に把握できる。価格(税込)は10万5000円(10ユーザー分のライセンスを含む)。
サーバー [ハードウェア]
消費電力を抑えて運用コストを削減
NECは2010年1月26日、IAサーバー「Express5800シリーズ」を2機種発売した。プロセサにインテル「Xeon3400シリーズ」を搭載するほか、高効率電源により消費電力を抑えた。2.5インチのディスクなら最大8台、3.5インチなら4台まで搭載でき、8TBまで容量を拡張できる。ラック型「Express5800/R110b-1」の価格(税別)は17万9000円から、タワー型「同/T110b」は12万8000円から。
ストレージ [ハードウェア]
災害時のデータ損失を回避
富士通は2010年1月27日、ストレージ「ETERNUS DX90」を発売した。遠隔地にある複数台のDX90とデータを高速にコピーする「リモート・アドバンスト・コピー」機能を備え、災害時における事業継続を支援する。8つのFC(8Gbps)インタフェースを用意するほか、3.5インチのディスクを最大120台まで搭載できるようにして拡張性を持たせた。価格(税別)は480万3000円から。
FAQサービス [システム]
顧客向けの問い合わせ窓口を短期間で立ち上げ
ジャストシステムは2010年1月28日、ASP型のFAQサービス「ConceptBase FAQ ASPサービス」を発表した。ユーザー向け窓口を、少ない初期投資と短期間でWebサイト上に構築できる。カテゴリや新着、キーワードや文章による検索などから質問を絞ることができ、回答を探しやすくした。利用状況をレポートで把握することも可能。月額料金は15万円から。
業務プロセス改善 [ソフトウェア]
企業内のリスクや無駄を可視化し改善へ
富士ゼロックスは2010年1月28日、企業のリスク管理や業務プロセス改善を支援するソフト群「Apeos PEMaster 2.0シリーズ」を発表した。リスクや業務プロセスを可視化し、PDCAにより課題を解決する「PDCA Manager」や、文書管理や企業活動のやりとりを分析して業務改善につなげる「Evidence Manager」など5つのソフトで構成する。価格(税別)はPDCA Managerが200万円など。
データアーカイブ [システム]
散在するデータを統一ポリシーで一元管理
日本IBMは2010年2月1日、データアーカイブ用のストレージ・アプライアンス「IBM Information Archive V1.1」を発売した。「Tamper proof」と呼ぶ独自機能を備え、データへの不正アクセスや改ざん、誤消去を回避する。データの保護レベルを3段階で設定でき、レベルに応じてデータの消去やテープへのバックアップ作業を自動で実施する。価格(税別)は2125万4000円から。
メールセキュリティ [システム]
ハードウェアの性能向上で迷惑メールの処理力アップ
HDEは2010年2月4日、メールセキュリティ用のアプライアンス「tapirus Mi2000」を発表した。従来モデル「Mi1000」よりハードウェアを増強し、迷惑メールおよびウイルスを含むメールの処理速度を2倍に向上した。同社の迷惑メール対策ソフトと同等のエンジンを搭載し、日本語の迷惑メールを高い検知率で見極められる。価格(税込)は79万8000円。
データウェアハウス [システム]
購買履歴や通話履歴などの大量データを高速に分析
NECは2010年2月4日、DWHアプライアンス「InfoFrame DWH Appliance」を発表した。NECのサーバー、ストレージとDWHベンダーのネティーザ製ソフトを組み合わせた。テラバイト級の大容量データを高速に分析できるという。アプライアンスにすることで、運用/保守の負担を軽減するほか、構築期間を個別製品で組み合わせるより約90%短縮する。価格(税別)は5300万円から。
スケジュール同期 [ソフトウェア]
異なるグループウェア製品でもスケジュールを共有
サイボウズ総合研究所は2010年2月4日、スケジュール同期ソフト「PIMSYNC for サイボウズ ガルーン 2」を発売した。サイボウズの「サイボウズ ガルーン 2」と、マイクロソフトのExchangeやグーグルカレンダーなどのスケジュール情報を自動で同期する。部門や拠点ごとに導入した異なる製品でも全社共通でスケジュールを把握できる。価格は66万円(30ユーザー分のライセンスを含む)。
サーバー [ハードウェア]
POWER7搭載でトランザクション処理性能を向上
日立製作所は2010年2月10日、サーバー「EP8000シリーズ」を3機種発表した。IBMの新プロセサ「POWER7」を搭載し、最上位モデル「780」は従来モデル「595」に比べてトランザクション処理数が最大1.2倍向上。消費電力を最大約80%削減するという。POWER7が備える機能により、コアあたりの性能を高めてデータベース処理時間を短縮できる。価格(税込)は「780」が4021万5210円から。