トレンドマイクロは2010年5月17日、出張や外出時など社外からのWeb閲覧を制限するクラウド型の企業向けURLフィルタリングサービス「Trend Micro InterScan WebManager SCC(以下、ISWM SCC)」を2010年5月25日より受注開始すると発表した。出荷開始は5月27日から。
URLフィルタリングは、社員のWeb利用を管理することで、社員の情報モラルを高め、ネット上のトラブルから社員および企業を守るが、従来のフィルタリングでは、社内ではフィルタリングサーバなどでWeb閲覧の制限をしていても、社外からの利用時には有効にはならない。
しかし、「Trend Micro InterScan WebManager SCC(以下、ISWM SCC)」なら、クライアントから直接クラウドのデータベースを参照してフィルタリングを行うので、社員が出張や外出する際に、社外からのWeb閲覧を制限することが可能になるとしている。ISWM SCCの主な特徴は次のとおり。
- クラウド型のURLフィルタリングサービス
クライアントにエージェントをインストールし、直接クラウドのデータベースを参照してフィルタリングを行う。また、「Trend Micro InterScan WebManager(以下、ISWM)」を使用している社内環境に持ち込んだ場合には、ISWM SCCのフィルタリング機能を停止させISWMに切り替えることができるため、社内外の環境に合わせて両者を併用できる。 - サーバーレスの導入
従来の企業向けURLフィルタリング製品は、社内に専用のサーバやアプライアンスを設置する必要があるが、同サービスならサーバを設置する必要がない。管理者は、管理サイトで必要な設定を行った後、対象ユーザにメールを配信。ユーザ側は送付されたURLをクリックするだけでエージェントをインストールできる。 - 企業・部門のポリシーに即した設定とWeb利用状況の可視化
特定のカテゴリの閲覧のみを許可し書き込みを禁止するといった設定や、企業全体のルールの他に部門毎のルールを追加して2階層のポリシーで規制することができる。また、部門毎の閲覧履歴をグラフ形式で出力することができる。
ISWM SCCの参考価格(税別)は、3400円/1ライセンス(税別)。1年間のサポートサービス料金を含めた1アカウント(100-249アカウントの時)あたりの使用許諾料金。アカウント数に応じて割引料金が適用される(ボリュームディスカウント制)。なお同社は、今後1年間で2億円の「ISWM SCC」販売を目指すとしている。
「Trend Micro InterScan WebManager SCC」
http://jp.trendmicro.com/jp/products/enterprise/iswm_scc/index.html