[新製品・サービス]
日立、シンクライアント「FLORA Se330 BU2」を発売、ほか
2010年7月1日(木)IT Leaders編集部
1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。
オープンシステム移行支援 [システム]
ワークショップ活用でシステム移行の準備を支援
日本HPは2010年5月17日、メインフレームからオープン系への移行計画の策定を支援する「HPアプリケーションモダナイゼーション・トランスフォーメーションエクスペリエンスワークショップ」を発売した。半日から1日程度のワークショップで課題を整理し、同社がまとめた分析結果をユーザーに提供する。ソースの改修やアプリケーション再構築など、7つの項目を見直す。価格は40万円から。
IT資産監視 [システム]
クラウドを活用してシステムの稼働状況を監視
日本IBMは2010年5月17日、IT資産監視サービス「IBM Tivoli Live - モニタリング・サービス」を発表した。OS、仮想サーバーなどの稼働状況やパフォーマンスを監視する。ポリシーを事前に設定し、しきい値を超えたらメールで通知できる。WindowsやIBM AIX、HP-UXのほか、DB2やOracleなどが管理対象。月額料金(税別)は1リソースにつき6000円、初期費用は89万3000円。
データクレンジング [ソフトウェア]
表記の違いを補正する中小規模向けクレンジングソフト
NTTデータは2010年5月19日、データクレンジングソフト「OUSIA Lite」を発表した。半角や全角、空白などが混在する表記の違いを補正し、顧客リストの品質向上による活用促進を支援する。住所の欠落や誤りを訂正するほか、旧字体を新字体に変換可能。市区町村合併などによる住所の変更については、毎月最新の住所辞書を提供することでデータ品質を維持する。価格は1プロセサあたり250万円。
メール用セキュリティ [システム]
導入時の負担を軽減するメール運用アプライアンス
ターボリナックスとギデオンは2010年5月25日、メール用セキュリティアプライアンス「Turbolinux Mailセキュリティアプライアンス」と「同アーカイブアプライアンス」を発売した。「セキュリティ」はウイルス感染をチェックしたりスパムメールをブロックしたりする。「アーカイブ」はメールサーバーを通過するメールを自動で保存する。価格(税込)はセキュリティが47万400円からなど。
セキュリティ [ソフトウェア]
不正なWebサイトへのアクセスをリアルタイムで監視
ソフォスは2010年5月25日、クライアント向けセキュリティソフトの新版「Sophos Endpoint Security and Data Protection 9.5」を発表した。ウイルス対策のほか、リムーバブルディスクや未承認ソフトの利用を制限する。新版はクラウド上にある同社のデータベースを活用し、ウイルス感染しているWebサイトへのアクセスをブロックできる。価格(税別)は1ユーザーあたり6240円。
バックアップ [ソフトウェア]
重複排除処理を分散してバックアップを高速化
EMCジャパンは2010年5月26日、重複データを排除するソフト「EMC Data Domain Boost」を発表した。バックアップサーバー上で稼働し、データを受け取るストレージと重複排除作業を分散することで作業速度を2倍に向上できるという。重複を取り除いてデータを転送するため、ネットワークの負荷も軽減する。価格(税込)は12万円から。
シンクライアント [ハードウェア]
省電力、省スペースに特化したシンクライアント
日立製作所は2010年5月28日、シンクライアント「FLORA Se330 BU2」を発売した。回路の集積率を高めることで、従来機「FLORA Se330 BU1」に比べてきょう体の体積を約20%削減した。さらに省電力プロセサの採用により消費電力も44%削減できるという。証券取引やソフトウェア開発などの業務向けに、ディスプレイを2台接続して運用することも可能。価格(税込)は7万2450円から。
クラウドサービス [システム]
クラウドのメニュー拡充で顧客の細かいニーズに対応
ソフトバンクテレコムは2010年5月31日、クラウドサービス「ホワイトクラウド」の新プラン「シェアードHaaSプレミアム」と「シェアードHaaSスタンダード」の新オプションを発売した。プレミアムはユーザーの要望に応じてリソースをカスタマイズで提供する。月額料金は1仮想マシンにつき2万6250円。スタンダードは監視サービスなどを提供。ping監視の月額料金は1仮想マシンにつき150円。
PC運用管理 [システム]
中堅・中小企業のPC運用管理システムの導入を支援
日立システムアンドサービスは2010年5月31日、PCの運用管理ソフト「JP1/Desktop Navigation」の導入を支援する「JP1/Desktop Navigationソリューションパック」を発表した。運用に必要なハードやソフトを合わせて提供し、運用開始までの期間を短縮する。USBメモリーやCD/DVDの使用を禁止したり、ウイルス対策ソフトの定義ファイルの更新状況を把握したりできる。価格は個別見積もり。
グループウェア [ソフトウェア]
SharePointの利便性を向上するアドオンソフト
サイボウズは2010年6月1日、グループウェアソフト「Cybozu SP Apps」シリーズを発表した。マイクロソフトの「Microsoft SharePoint Server」上で動作する。申請や承認すべき処理を通知できる「ワークフロー」、未読や既読を管理して必要な最新情報だけ確認できる「掲示板」の2種を用意する。価格はワークフローが70万円から、掲示板が35万円から。
マーケティング支援 [システム]
ポイントサービスを導入し、集客や販促を支援
NTTコミュニケーションズは2010年6月7日、SaaS型の携帯コンテンツ配信ソリューション「Bizマーケティング かざスポット」を発売した。店舗設置のカードリーダに、顧客が「おサイフケータイ」機能を備える携帯電話をかざすと、クーポンやポイントなどのコンテンツを配信できる。店舗は顧客の囲い込みや顧客の行動を把握するのに役立つ。月額料金はカードリーダ1台あたり2000円から。
セキュリティ [システム]
ネットワークを見える化してセキュリティ対策を実施
NECは2010年6月8日、ウイルス感染や情報漏えいなどを防止する「セキュリティ可視化ソリューション」を発売した。ネットワークを監視し、被害の防止や被害発生時の状況を把握しやすくする。ウイルス対策ソフト「Yarai+」、安全なデータのやり取りを支援する専用ハード「アクセス包囲網」、通信データを監視する専用ハード「PHCS」の3つの製品で構成する。価格(税別)は1210万円から。